2024.04.23

元請会社向け

協力会社向け

申請のコツ

建設キャリアアップシステム(CCUS)の登録申請から現場運用までの流れ

ゼネコンや上位会社から現場入場に必要だからと登録要求され、これから建設キャリアアップシステムへの登録申請を行おうとしている事業者や技能者の方に向けて登録申請の流れや注意点、カンタンに済ませるための方法について解説を行っていきます。

◇このコラムを読んでもらいたい方

・建設キャリアアップシステムの登録申請を行う方

◇このコラムでわかる事

・建設キャリアアップシステムの登録申請の流れ

・建設キャリアアップシステムの登録申請方法

・建設キャリアアップシステムの登録申請時の注意点

・建設キャリアアップシステムの登録をカンタンに済ませる方法

建設キャリアアップシステムの登録申請から現場運用の流れ

まずは建設キャリアアップシステムの全体の流れから把握していきましょう。

Step-1 登録申請

事業者登録・技能者登録の申請手続きをします。申請手続き後事業者と技能者の所属の関連付け作業が必要*登録・申請手続きは代行申請も可能です。

Step-2 現場の登録(元請)・施工体制の登録

工事が決まったら、元請が工事概要や契約情報をシステムへ登録し、現場に入場する下請を施工体制に招待をおこなう。下請は施工体制の承認と管理者・作業員の登録を行う。

Step-3 就業履歴の蓄積

元請事業者は現場にカードリーダーや顔認証のデバイス等を設置し、現場に入場する技能者がカードリーダーや顔認証により就業履歴の蓄積を行う。

CCUSの持続的な活用

・自らの就業履歴の見える化

・技能レベルのステップアップ

・建退共との連携

・処遇の改善に向けた環境の整備

 

まずは建設キャリアアップシステムの利用を開始するためにStpe-1で自社(事業者)と本人(技能者)の情報登録を行います。情報の登録後、日々現場での技術的な経験をStep-2、Step-3で繰り返し記録・

蓄積し、CCUSに保管されたデータをもとに、技能者の技能評価を行い、賃金・待遇、労働環境の改善に結び付けていきます。今回は、建設キャリアアップシステムへの登録申請を行う方向けにStep-1に焦点をあてて詳しく、そしてわかりやすく解説を行っていきます。

建設キャリアップカード取得までの目安期間

まずは、取得までの目安期間を把握しておく必要がありますよね。建設キャリアアップカード(技能者ID)や事業者IDの取得までに必要な目安期間は、1.0~1.5ヶ月になります。こちらの期間は あくまでも、スムーズに進んだ場合です。建設キャリアアップシステムの審査にて不備が生じ場合等は 目安期間が倍になると考えて頂けるとイイと思います。

建設キャリアアップシステム代行申請の有効利用

元請会社や上位会社から現場入場で建設キャリアアップシステムへの登録が求められている場合で、 既に現場入場まで1か月も時間がない場合は、ご自身での申請手続きは諦め、代行申請を利用する事をおススメ致します。代行申請はCCUS登録行政書士や民間事業者が提供しているため自社にあった代行申請業者の選定を行って頂ければと思います。※個人的な意見ですが登録が間に合わず現場に入場出来ない方が会社の経営に関わるのでそこまでリスクを冒さない方が賢明と考えます。

 

株式会社FIRSTの代行サービスについて知りたい方はこちら

https://first-corporation.co.jp/ccus-01/

建設キャリアアップシステムの登録・運用マニュアルの確認

自身で申請を行う場合はまずは、建設キャリアアップシステムの登録・運用マニュアルの確認を 行い、申請手続き方法や注意ポイントを確認しましょう。マニュアルは建設キャリアアップシステムへの『登録・申請』と『現場運用』の2つから構成されています。『登録・申請』で379ページ、『現場運用』で365ページと分厚いマニュアルではありますが、操作方法について細かく記載が行われているのでしっかり読込みましょう。

◆登録申請マニュアル

登録申請マニュアルには『インターネット申請の手引き』、『紙申請の手引き(*対応閉止)』、『証明書類見本一覧等』の3種類が準備されています。

 

▼インターネット申請の手引き

インターネット申請の手引きでは技能者、事業者と自己申請と代行申請の4つに区分されており、パートごとに申請の流れや入力方法、支払方法、ID発行後の通知と受取等についてガイドしています。※代行申請のマニュアルは記載は割愛します。

 

▽インターネット申請 技能者情報登録(P-128)

Section1 はじめに、概要 P-7

Section2 事前準備、書類の準備と電子化、さらに申請用ログインIDの取得 P-18

Section3 ログイン方法と個人情報の取り扱い等の同意 P-12

Section4 入力方法と注意点 P-65

Section5 申請と支払方法の選択 P-11

Section6 不備の修正方法 P-8

Section7 IDの通知とカードの受け取り P-7

 

▽インターネット申請 事業者情報登録(P-105)

Section1 概要 P-6

Section2 事前準備と電子化 P-19

Section3 登録内容の入力と申請 P-59

Section4 不備の修正 P-8

Section5 支払方法の選択とIDの通知 P-13

 

大まかな説明はこちらのコラムで巻き取れますので、申請時のシステム操作や入力方法の注意点等はマニュアルで詳細をご確認ください。

建設キャリアアップシステム ホームページ 建設キャリアアップシステム登録関係資料 より 出典

建設キャリアアップシステムの必要書類に関する注意点

建設キャリアアップシステムの登録申請には多くの証明書類が必要になります。ここで注意ポイント。あくまでの建設キャリアアップシステムが認めた書類でなければ証明書類として利用が行えないということです。そのため前項で記載した『証明書類見本一覧等』に目を通し、利用が行える書類を確認しましょう。 建設キャリアアップシステムが認めていない証明書類を用いて申請を行った場合は、審査不備となり、再申請が必要になるため建設キャリアアップカード等の取得期間がお幅に長引くので注意です。

建設キャリアアップシステム・一人親方の登録形式の選択

こちらは一人で個人事業主をしている方また一人親方さまのみご確認ください。建設キャリアアップシステムは「一人親方」または「個人事業主」の登録で登録費用が変わります。下記の点をご確認し、「一人親方」または「個人事業主」で登録を行うか選択を行って下さい。

まずは費用の違いから説明します。※事業者登録のみで算出した場合

一人親方   登録料|       0円 + 管理者ID利用料|  2,400円 =    2,400円

個人事業主  登録料|6,000円 + 管理者ID利用料|11,400円 = 17,400円

上記のように一人親方と個人事業主で1.5万円も差が生じます。

 

それでは、「一人親方」と「個人事業主」ではなにが違うのか?世間一般では一人親方=個人事業主です。

建設業界では定義付けが行われ区分されているので、念のため定義を見ておきましょう。

▽一人親方(*国土交通省が示す定義)

一人親方とは、請け負った仕事に対し自ら責任で完成させることができる技術力と責任感をもち、現場作業に一人(*1)で従事する個人事業主である。

*1 専従者など家族や身内だけで事業を営んでいる個人事業主

▽個人事業主

法人を設立せずに、一人または従業員(*1)と雇用契約を結んで事業を営む個人(*2)をいいます。

*1 専従者など同居している家族や身内を除く。

*2 税務署へ「開業届」を提出している。

要約すると一人親方は雇用なく一人で作業を行っている方、個人事業主は雇用がある又は直近で雇用の予定がある方をさします。

上記を踏まえ、「一人親方」または「個人事業主」のどちらで登録を行うのか?選択を行って下さい。

建設キャリアアップシステム技能者登録形式の選択

建設キャリアアップシステムでは技能者の登録形式を登録対象者の立場や状況に応じて2つから選択が可能です。登録形式に応じ登録費用や登録情報の範囲が変わります。まずは費用の違いから説明します。

※技能者登録のみで算出した場合

・詳細型  登録料|4,900円

・簡略型  登録料|2,400円

上記のように詳細型と簡略型で2.5千点の差が生じます。それでは、「詳細型」と「簡略型」の違いを見ていきます。

・詳細型|労災保険特別加入、健康診断情報、資格証の登録可能

・簡略型|上記以外の情報が登録可能

事業主や役員等で特別労災への加入を行っている方、健康診断情報や資格証登録を行い、能力評価申請を希望される方は「詳細型」登録が必要になります。外国人の短期労働者や能力評価申請は、行わずとりあえず、建設キャリアアップシステムへの登録を急ぎ行いたい方が登録を行う場合は「簡略型」をおすすめします。

上記を踏まえ、「詳細型」または「簡略型」のどちらで登録を行うのか?選択を行って下さい。※今後のことも考えると「詳細型」が断然おススメです。

建設キャリアアップシステムへの登録申請方式の選択

建設キャリアアップシステムでは、自己で行うインターネット申請とCCUS認定登録機関で行う窓口申請(対面)、CCUS登録行政書士や代行申請事業者へ依頼して行う代行申請の3つから選択が可能です。自社の状況に合わせて登録申請方式の選択をして頂ければと思います。 CCUS認定登録機関とCCUS登録行政書士に関する詳しい説明は下記のコラムをご確認ください。

建設キャリアアップシステムの事業者登録と技能者登録を失敗しないためのポイント

建設キャリアアップシステムのホームページから登録の申込み

こちらのコラムでは自己で行うインターネット申請についてご案内していきます。建設キャリアアップシステムの公式ホームページに行き、「登録」ページから、事業者登録または技能者登録の「インターネットを申請する」を選択し「申込み」ボタンをプッシュし、申込みフォームの必要情報を記入し建設キャリアアップシステムの利用申込みを行います。と長ったらしい説明をしましたが、要は下記のリンクから建設キャリアアップシステムの利用申込みを行います。

利用申込フォーム

・事業者新規利用申込みフォームはこちら

・技能者新規利用申込みフォームはこちら

申込に必要な情報

建設キャリアアップシステム申込必要情報

建設キャリアアップシステムのログイン情報の取得

建設キャリアアップシステムへ利用の申込みを行うと、新規登録申請用のアカウントが発行され、利用申込み時に登録したメールアドレス宛に、申請用アカウントIDとログインパスワードが届きます。建設キャリアアップシステムのホームページにあるログイン画面より、申請用アカウントを用いて、登録申請手続きを行っていきます。建設キャリアアップシステムのログイン画面をホームページ上から探すのも大変だと思いますので下記にリンクを貼り付けしておきます。ご利用ください。

建設キャリアアップシステムのログイン画面はこちら

建設キャリアアップシステム事業者登録の流れ

建設キャリアアップシステムへログインを行い申請手続きが行えるようになりましたが、事前準備が必要になります。利用申込み後の事業者登録の流れを確認しましょう。まず事業者登録に必要書類の収集と加工を行います。必要書類の収集と加工が完了したら、建設キャリアアップシステムへの情報の入力・資料のアップデートを行い、登録申請手続きを行い、CCUSの審査を受ける流れとなります。

建設キャリアアップシステム・事業者登録の必要書類収集と加工

事業者登録に必要な情報と書類

建設キャリアアップシステム事業者登録必要書類

上記の必要書類の収集後、マニュアルの「証明書類見本一覧」に則り、必要書類ごとに、申請に不要な情報についてマスキング加工を行います。※不要な情報のマスキングが行われていない場合、審査不備になりますので必ずマスキング加工を行いましょう。

建設キャリアアップシステム・事業者登録の申請手続き

登録申請に必要な情報と資料の収集・加工を終えたら、申請手続きを行います。建設キャリアアップシステムへログインを行い、建設キャリアアップシステムの申請手順に沿って情報の入力と資料のアップデートを行っていきます。登録・申請時の注意事項を共有するので、よくご確認して登録していきましょう。

▽法人の事業者確認資料

創業1年目の法人の事業者確認資料は履歴事項全部証明書の利用が可能ですが、最初の確定申告が完了するまでになります。確定申告後は確定申告書で事業者証明を行う必要があるので注意をしましょう。

▽個人事業主(一人親方)の事業者確認資料

事業開始1年目の個人事業主(一人親方)の事業者確認資料は開業届の利用が可能ですが、最初の確定申告が完了するまでになります。確定申告後は確定申告書で事業者証明を行う必要があるので注意をしましょう。

▽健康保険情報登録

健康保険の登録は協会けんぽや健康保険組合、国民健康保険組合、国民健康保険で登録・入力が間違っていると審査不備になるので自身が加入している健康保険の種別をよく確認しましょう。

▽証明書類の脱落とピンボケ

必要な証明書類の脱落や証明書類の文字の滲み、ピンボケ等で内容が読み取れない場合、CCUSの審査不備になるので証明書類の脱落は無いか?必要な情報が読み取れるか?よく確認を行いましょう。情報の読み取りが行えない書類は再発行を行う必要があります。

▽各種送付先の設定

通知・建設キャリアアップカード、払込用紙(登録料・管理者ID利用料)は「登録責任者情報に記載の住所」へ送付が行われます。送付先で受取が行えず、建設キャリアアップシステムへお問い合わせを行う方が非常に多いです。お問い合わせ内容の実に35%を占める部分になりますので申請者さまは登録を行う際に注意をしましょう。

建設キャリアアップシステム・技能者登録の流れ

技能者登録の流れも、事業者登録と同様、事前準備が必要になります。技能者登録の方が、必要書類が多いため脱落が内容に必要書類の収集と加工を行います。必要書類の収集と加工が完了したら、建設キャリアアップシステムへの情報の入力・資料のアップデートを行い、登録申請手続きを行い、CCUSの審査を受ける流れとなります。

建設キャリアアップシステム・技能者登録の必要資料収集と加工

技能者登録申請には必要な情報・書類を個別に見ていきたいと思います。

建設キャリアアップシステム事業者登録必要書類

上記の必要書類の収集後、マニュアルの「証明書類見本一覧」に則り、必要書類ごとに、申請に不要な情報についてマスキング加工を行います。※不要な情報のマスキングが行われていない場合、審査不備になりますので必ずマスキング加工を行いましょう。

建設キャリアアップシステム・技能者登録の申請手続き

登録申請に必要な情報と資料の収集・加工を終えたら、申請手続きを行います。建設キャリアアップシステムへログインを行い、建設キャリアアップシステムの申請手順に沿って情報の入力と資料のアップデートを行っていきます。登録・申請時の注意事項を共有するので、よくご確認して登録していきましょう。

▽顔写真

顔写真は建設キャリアアップカードに掲載される写真であり、免許証同様身分を証明する写真となるので帽子等を着用のまま申請すると審査不備になるのでご注意ください。

▽健康保険情報登録

健康保険の登録は協会けんぽや健康保険組合、国民健康保険組合、国民健康保険で登録・入力が間違っていると審査不備になるので自身が加入している健康保険の種別をよく確認しましょう。

▽資格証の脱落とピンボケ

資格証は洗濯し文字が滲みやピンボケ等で内容が読み取れない、すべてのページ(両表)のデータがアップデートされていなかった場合、審査不備になるので必要な情報が読み取れるか?すべてのページ(両表)がアップデートされているか?確認を行いましょう。情報の読み取りが行えない資格証は再発行を行う必要がありますが再発行の対応が困難なものは登録を諦める必要があります。

▽各種送付先の設定

通知・建設キャリアアップカード、払込用紙(登録料・管理者ID利用料)は「建設キャリアアップカード送付先住所」へ送付が行われます。送付先で受取が行えず、建設キャリアアップシステムへお問い合わせを行う方が非常に多いです。お問合わせ内容の実に35%を占める部分になりますので申請者さまは登録を行う際に注意をしましょう。

建設キャリアアップシステムの登録申請情報の審査と申請後の流れ

建設キャリアアップシステム(CCUS)は申請したら完了ではありません。申請手続き後から利用開始までに4つのステップを踏む必要があります。またこのステップは事業者申請と技能者申請で異なりますのでご注意が必要です。 ※技能者の場合Step-1とStep-2の流れが逆になり、申請手続き登録料の払込手続き、CCUSの審査の流れになります。ご注意ください。

Step-1 CCUSの審査期間

申請を受理した建設キャリアアップシステムが申請の情報・資料に間違いがないか審査を行います。(*審査期間は約3~4週間が目安になります。)

Step-2 登録料の払込確認

建設キャリアアップシステムの審査を通過すると、登録料の支払い設定を行い払込用紙の発送手続きを行います。払込用紙受領後、お支払い手続きを実施。建設キャリアアップシステムが入金の確認取れ次第に審査が完了となります。

Step-3 ID・カードの発行

建設キャリアアップシステムで登録料の入金確認後、IDとカードの発行を行います。

Step-4 パスワードの設定

ID・カードを受領後ログインパスワードの設定を行い、建設キャリアアップシステムの利用が開始となります。

Step-5 事業者登録と技能者登録の関連付け

建設キャリアアップシステムの現場利用開始へ

それでは、ステップごとに詳細と注意事項を見ていきましょう。

建設キャリアアップシステムへの申請情報を厳格に審査

申請手続きが完了すると、建設キャリアアップ画面上に申請番号が表示されます。また登録メールアドレス宛にも申請受付情報が届きますので確認を行いましょう。建設キャリアアップシステムでは、技能者の方の能力評価や建設事業者の施工能力を見える化し、賃金・待遇を改善に関わることから、技能者の本人確認はじめ、事業者の存在確認、各種社会保険の加入状況、スキルを証明する資格証等、登録・申請した情報に間違いがないか厳格にチェックを行います。そのためCCUSの審査期間は約3~4週間程度の時間がかかります。また申請が集中したことで最長約2か月程度かかっていた時期(*)もありましたので、ID・カードの取得をお急ぎのかたは早めの登録・申請の対応をおススメ致します。(*2021年8月ごろ)

建設キャリアップカードはいつ届く?

現場の入場等で元請会社や上位会社からも建設キャリカードを求められる中、CCUSの審査期間があまりに長い事からしびれを切らせてしまうと思います。審査の進捗状況を確認するため自己で申請を行った場合は申請者IDを利用して建設キャリアアップシステムログインを行っても申請ステータスの確認は行えません。審査の進捗状況の確認を行うため建設キャリアアップシステムへお問合わせを行っても建設キャリアアップシステムからは、原則定型のテンプレート文面がかえってきますので申請者さんが納得のいく回答を得られることは少ないのが現状です。審査結果を申請後約3~4週間程度で申請・登録時、入力した登録メールアドレス宛に通知がきますので見逃しがないように確認を定期的に行いましょう。※代行申請で申請手続きを行った場合は申請後のステータス確認が可能です。

建設キャリアアップシステムの申請に失敗したとき

建設キャリアアップシステムの審査の結果、入力情報や登録資料に誤りや不適切な資料があると「審査不備」となり、申請者へ通知が届きます。「審査不備」の通知には、「審査不備」を理由が、抽象的に記載が行われています。そのため不備理由を探るため、CCUSのマニュアル(証明書類見本一覧【技能者編・事業者編】)をじっくり確認し不備理由を解析するか、または建設キャリアアップシステムへお問い合わせを行い「審査不備」の理由を確認する必要があります。「審査不備」理由の確認が行えたら、誤りや不適切箇所を訂正し再申請を行います。再申請時もCCUSの審査期間が変わらず申請後約3~4週間程度の期間が必要になります。ID・カード急ぎ必要な方は審査不備を出してしまうとID・カードの取得が1か月以上も先送りになりますので登録・申請時はミスが生じないようしっかり動画・マニュアルを利用して申請手続きを行いましょう。

建設キャリアアップシステムからの登録完了通知

建設キャリアップシステムの審査が完了すると、第一報としてメールで審査完了の通知が届きます。登録完了通知の内容は技能者登録・申請の場合(*1)、カードの発送手に関する旨の記載があり、事業者登録・申請の場合、登録料の払込方法の設定の案内があります。*1 技能者登録料の払込手続きが完了し、CCUSの入金確認が済んでいる場合。

建設キャリアアップシステム・料金払込方法の設定

登録料の払込方法の設定は技能者登録・申請では申請手続き後、続きで設定を行い、事業者の登録・申請ではCCUSの審査完了時に設定が必要になります。登録料の払込方法はクレジットカード決済または払込用紙決済の2種類のから申請者が選択可能です。しかし登録料が4.8万円以上だと銀行振込のみ(資本金額5,000万円以上の事業者)の選択となります。

建設キャリアアップシステムへ料金のお支払い

登録料の払込方法でクレジットカードを選択した場合、設定時にクレジットカード情報を入力時即時決済が行われます。払込用紙での支払を選択した場合は技能者登録・申請は申請後約1週間程度、事業者審査完了・登録料の払込方法の設定後に1週間程度で普通郵便にて発送が行われます。払込用紙が手元に届き次第にコンビニや郵便局、銀行でお支払い手続きを行って頂きます。※振込手数料は申請者の負担になります。

▽ワンポイントアドバイス

払込用紙の場合、申請者が登録料を支払い後、払込用紙の「払込取扱票」が建設キャリアアップシステム(CCUS)で受領、内容照合後にはじめて入金確認扱いになるため、支払手続きから入金確認まで、約1週間程度の時間を要します。反面カード決済の場合は即時反映が行われるため建設キャリアアップシステム(CCUS)の入金確認がスムーズになり、入金確認の時間を短縮する事が可能です。

建設キャリアアップシステム料金払込の注意事項のまとめ

建設キャリアアップシステムの料金払込では、用紙の受取に関し問題が生じることが多いので5つの注意事項をまとめたのでよく確認しましょう。

▽払込用紙での決済を選択した場合の注意事項

事業者登録・申請と技能者登録・申請では登録料払込用紙の発送タイミングが異なりますのでご注意ください。

・事業者登録申請  建設キャリアアップシステム審査完了後

・技能者登録申請  申請手続き後(*約1週間程度)

▽技能者登録料の払込手続きの注意事項

技能者登録・申請の登録料払込用紙での手続きを選択した場合、審査完了前に登録料の払込用紙が発送されます。CCUSの審査が完了するまでに登録料のお支払いが完了していない場合、CCUSの審査が完了しない状態となり先に進まずカードの発行が行われませんので、技能者登録料の払込用紙が手元に届きましたら速やかにお支払い手続きを行いましょう。

▽払込用紙に関する注意事項①

払込用紙は建設キャリアアップシステム(CCUS)を運営している、「一般財団法人建設業振興基金」の宛名で発送されてきます。建設キャリアアップシステムからの発送でないため誤認し破棄をしてしまう方も非常に多くなっておりますのでご注意ください。払込用紙を紛失した場合建設キャリアアップシステムへお問い合わせを行い、再発送手続きを行う必要があります。再発送には約1週間程度の時間がかかるため紛失がないように、郵便物をしっかり確認しましょう。

▽払込用紙に関する注意事項②

建設キャリアアップシステムの登録情報(会社名や氏名)で旧漢字を利用する場合、登録料・管理者ID利用料の払込用紙発行システムが旧漢字に対応が行えていないため登録料・管理者ID利用料の払込用紙のみ旧漢字部分の表示が【 □ 】で表示が行われてしまいます。建設キャリアアップシステムのシステム情報やキャリアアップカード等の情報は旧漢字で登録・記載が行われるのでご安心してください。※CCUSでも対処を検討中とのこと。

▽送付先の設定に関する注意事項

事業者登録・申請は「登録責任者情報に記載の住所」、技能者登録・申請は「建設キャリアアップカード送付先住所」で入力した住所に登録完了通知や建設キャリアアップカード、登録料、管理者ID利用料が発送されます。この際の注意事項として出張先のマンスリーマンションやビジネスホテル等表札の表示が難しい場所を設定すると、発送物の投函が行われず、建設キャリアアップへ返送が行われてしまう可能性があるので送付先の住所は表札等があり人常駐している場所を設定しましょう。※払込用紙等は一度だけの発送ではないので出張先等の設定を行う際は、登録情報の変更が必要になるのでご注意ください。

建設キャリアアップシステム事業者登録完了通知(IDの発行)の受取

事業者登録が完了すると登録・申請時の入力した登録メールアドレス宛にメールで登録完了通知と「登録責任者情報に記載の住所」宛に事業者登録完了通知の圧着ハガキが届きます。こちらのメールと圧着ハガキには、3つ(事業者IDと初回ログインパスワード、セキュリティコード)大切な情報が記載されているので大切に保管・管理を行って下さい。事業者登録完了通知の圧着ハガキ再発行が行えませんのでご注意ください。※事業者登録には建設キャリアアップカードは発行されません。

建設キャリアアップカードの受け取り

技能者登録が完了すると登録・申請時の入力した登録メールアドレス宛にメールで登録完了通知と「建設キャリアアップカード送付先住所」宛に技能者登録完了通知の建設キャリアアップカードが「簡易書留」で届きます。「簡易書留」で送付が行われてくるため必ず手渡しで受け取る必要があるため、「建設キャリアアップカード送付先住所」は必ず人が常駐していない場所へ送付設定を行いましょう。また登録完了通知のメールと建設キャリアアップシステムのカード(貼り付き台紙含む)には、2つ(技能者IDと初回ログインパスワード)の大切な情報が記載されているので大切に保管・管理を行って下さい。建設キャリアアップカードを紛失・破損等をすると再発行の手続きが必要になりますのでご注意ください。

建設キャリアアップシステムへの問い合わせ

建設キャリアアップカードの「簡易書留」が受け取れなかった場合、不在通知を受領後7日で建設キャリアアップシステムに返送されてしまう。そのため不在通知を見逃しよくカードが送られてきていないと勘違いをしている方がいる。カードが返送してしまった場合は改めて発送手続きを行ってもらうため建設キャリアアップシステムへお問い合わせを行い申請情報と個人情報の提供(申請番号or技能者ID、氏名、生年月日、登録住所、登録電話番号)を行う情報照会合致後に再発送可能。※送付先住所の変更が可能そのためカード受取先住所は会社等必ず人がいる場所へ送付する事が必要。

建設キャラアップシステムへのはじめてのログイン

登録完了通知を受取後、IDと初回ログインパスワードを利用して、はじめての建設キャリアアップシステムのログインを行います。ログイン後、初回ログインパスワードの変更が求められますので、 推測されにくく、且つ自身で覚えている事が出来るパスワードに設定を行いましょう。記憶に自信の無い方は登録完了通知等にしっかりメモをとり登録完了通知を大切に保管しましょう。

事業者登録と技能者登録の関連付けの重要性

建設キャリアアップシステムの利用を行うには、事業者登録と技能者登録の情報が関連付けされていなければなりません。技能者登録申請時に所属事業者情報(事業者ID)を忘れずに登録を行いましょう。※関連付けが行われていない技能者は現場でカードタッチを行っても就業履歴の記録・蓄積は行えませんので、技能者登録情報の所属事業者情報にしっかり自身が所属している事業者情報(事業者ID)表示されている事を確認しましょう。

いざ、建設キャリアアップシステムのカードタッチ開始

ようやく、登録・申請手続きが完了しました。ここから元請会社が建設キャリアアップシステム(CCUS)を利用している案件で就業履歴の蓄積が可能となります。賃金・待遇そして労働環境の改善を行うためどんどん建設キャリアアップシステムを利用したおして頂きたいと思います。

忘れられがちなのが建設キャリアアップシステムの料金の不払い

事業者登録の完了後の翌月に「登録責任者情報に記載の住所」宛に管理者ID利用料の払込用紙が届きます。こちらは事業者の管理者IDの年間利用料になるので忘れずにお支払いを行って下さい。お支払いを怠った場合、利用が『停止(一時凍結)』されます。停止時は該当IDではシステムにログインできなくなり、新規現場登録や内容修正ができなくなります。ご注意ください。利用料のお支払い後、『停止(一時凍結)』は解除されます。また管理者ID利用料は1年に1回お支払いが必要なになります。

建設キャリアップシステムへの事業者登録・技能者登録情報の追加・更新

建設キャリアアップシステム(CCUS)に登録した事業者情報や技能者情報に追加や更新が生じた場合、その都度直ぐに追加・更新申請を行いましょう。情報を更新しないと古い情報が元請会社や上位会社に伝わってしまうためトラブルの原因となるため、情報は最新の状態を保つことをおススメ致します。

建設キャリアップシステムのメイン機能・技能者登録情報の能力評価制度

建設キャリアアップシステムでは賃金と待遇を改善するため技能者への各種インセンティブの提供環境を整備が始まっています。現段階でも大手ゼネコンを中心にCCUS技能者へ1日1本のジュース支給や能力評価レベルに応じた割増賃金の支給を実施。CCUS利用頻度に応じたポイントの付与等も検討も進んでいます。能力評価のレベルが向上させやすい今だからこそ、一早く能力評価を受け、競合他社より先に多くのインセンティブを受けられる環境整備を行ってみては如何でしょうか?

まとめ

今回は、自己でインターネット申請を行いたい方向けに建設キャリアアップシステム(CCUS)の登録申請から現場運用までの流れを詳細且つわかりやすく解説してきました。長文となりましたが最後まで一読して頂きありがとうございました。自己申請を考えている方は、ここからが勝負になります。当該コラムを役立てて頂き、登録申請をスムーズに済ませ、建設キャリアアップシステムの現場運用が一日も早く出来る事を陰ながら祈念しております。

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建設キャリアアップシステム(CCUS)代行サービス

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