2023.09.16

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2024年問題と建設キャリアアップシステム(CCUS)がもたらす 新たな展望

建設業界における労働時間規制:危機か?チャンスか? 

建設業界は、2024年4月から施行される「時間外労働の上限規制」と、急速に注目を集めている「建設キャリアアップシステム(CCUS)」によって、新たな局面を迎えています。これらの変化は、一見すると業界に厳しい制限をもたらすかのように思えますが、実は労働者にとって賃金向上とスキルアップの大きなチャンスともなり得ると感じています。

人手不足と時間外労働:建設業界の二重の課題

建設業界は2024年4月から「時間外労働の上限規制」が適用されるため、長時間労働を解消するための応が急務となっていることと思います。違反すると罰金や懲役の可能性も。この規制が導入されると、既に人手不足が問題となっている建設業界において、工期の遅れや経営への影響が懸念されます。現状では現場監督の約半数が年間の時間外労働上限を超えている状態です。(建設技能者の労働時間のデータは顕在化していない。)これに対処するための1つの取組として、現場監督(技術者)と建設職人(技能者)の賃金の引き上げや労働環境の改善が必要とされており国土交通省も賃上げによる人手不足の解消を目指しています。

賃金向上のチャンス 

労働力不足に現段階で行われる時間外労働の規制は、自社の労働環境を見つめなおすいい機会となるのとともに建設技術者(現場監督)と建設技能者(現場職人)の賃金向上につながる可能性が高いと感じています。労働災害の危険性については解決されていませんが、他の産業と労働時間の基準が並ぶため一定この業界で働く意欲を高まる可能性もあると感じています。

建設キャリアアップシステム(CCUS)の役割 

そんな中、建設技能者(職人)の賃金・待遇を改善しるシステムとしてい注目を集めているのがCCUSです。CCUSは、建設技能者(職人)の経験や技能を数値化し、技能者と企業を評価する新しいシステムです。国土交通省はじめ地方自治体でも導入が進んでおり、元請会社の評価にも用いられています。国土交通省の調査によれば、多くの都道府県がCCUSを活用しており、多様なインセンティブ措置が導入されています。

両者のシナジー

時間外労働の規制とCCUSは、一緒に考えることで建設職人(技能者)にとってより大きなメリットを生む可能性があります。賃金向上を促す新規制と、スキルや経験を評価するCCUSが連携すれば、建設職人(技能者)はより良い労働環境と賃金と待遇を得られることでしょう。

結び

本日は『2024年問題と建設キャリアアップシステム(CCUS)がもたらす 新たな展望』についてお話させて頂きました。
最後までご一読頂きありがとうございました。

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