建設キャリアアップシステム（CCUS）の登録・現場運用が加速！

各自治体での建設キャリアアップシステム（CCUS）の活用モデル工事の発注が活発化している中、国内最大級の公共工事発注機関の東京都が導入を表明したことが、建設キャリアアップシステムの登録と現場運用が今まで以上に加速しそうだ。今回は、東京都の導入に伴う、東京建設業協会の動きに焦点をあてていきます。

◇このコラムを読んでもらいたい方

・東京都の事務所があり建設キャリアアップシステムの導入を検討している事業者の方

◇このコラムでわかる事

・東京建設業協会の動き

・全国の都道府県、政令市の建設キャリアアップシステムの導入状況

建設キャリアアップアップシステム登録率100％への施策

東京都が2024年度から建設キャリアアップシステムの活用工事を決め、都内では、建設キャリアアップシステムの登録と現場運用が加速ムードになっている。そこで東京建設業協会は、2024年度から会員の中小会員企業向けに厚生労働省の助成金制度を活用して会員企業の建設キャリアアップシステムへの登録を促進・支援することで会員企業の登録率100％を目指すとしている。

（一社）東京都建設業協会　「（中小会員企業対象）CCUS就業履歴蓄積促進事業の実施について」　より　出典

建設キャリアアップシステムカードリーダーの導入補助

東京建設業協会は、「CCUS（建設キャリアアップシステム）就業履歴蓄積促進事業」の2024年度の募集を開始。補助内容は就業履歴の蓄積が行えるカードリーダーの購入またはリース、ソフトウェアも対象としている。補助額は、カードリーダーの購入費またはリース料が1台当たり5万円以内で、台数制限なし。ソフトウェアの契約料（初期導入費用、定額利用料）は、1社当たり25万円以内で助成としている。補助対象となる事業者は中小建設業者（資本金3億円以下、従業員300人以下）で建設キャリアップシステムの事業者登録が完了しているか、補助申請の締め切り日までに、登録申請予定であることなどが条件となる。他助成制度利用には細かい条件があるが、建設キャリアアップシステムの導入に関する助成制度を即時対応する、東京建設業協会は流石です。

富山県でも建設キャリアアップシステムの料金を一部補助

入札制度でインセンティブがいまだに無い、数少ない県の富山県も建設キャリアアップシステムの料金について一部補助を開始しました。富山県土木部は、建設キャリアアップシステムの導入に対してインセンティブを設定することで、地場業者への建設キャリアアップシステム普及を促進し、建設技能者の処遇改善につなげるのが狙い。建設キャリアアップシステム活用工事・受注者希望型を原則とし、カードリーダーの購入費用と現場利用料について受発注者間の協議・承諾後に変更契約を実施し富山県土木部が負担する。建設キャリアアップシステムの継続的活用の観点からリースは対象外。補助上限はWindowsが1台当たり1万円、iOSが同3万円とし導入台数は1エ事当たり2台までとしている。

東京都の導入で建設キャリアアップシステムの登録加速へ

日本の中心である東京都の導入が決まったことで、建設キャリアアップシステムの登録はより加速するでしょう。また建設キャリアアップシステムの課題もより浮き彫りになり、建設キャリアアップシステムの制度や仕組、システムの改善も加速すると考えています。この動きがよりユーザーのためになる事を私は期待しています。

建設キャリアップシステムの義務化に向けて

国土交通省のまとめによると、東京都の建設キャリアアップシステムの導入により入札契約制度でCCUS関連のインセンティブを設定していない都道府県は、残すところ富山と青森、山形の3県のみとなった。全国の20のすべての政令市も建設キャリアアップシステムの導入を表明している事から、富山と青森、山形の3県が一早く入札契約制度のインセンティブを組込んで頂き、都道府県、政令市でしっかりとCCUSの活用環境を整えて頂き、全国の市区町村での活用、建設キャリアアップシステムの活用義務化へとつなげ技能者の賃金と待遇改善を実現して行って頂きたいと思います。

国土交通省　都道府県におけるCCUSに係るモデル工事等の状況　より　出典

まとめ

今回は、東京建設業協会の動きに焦点あてました。この動きに共鳴し各都道府県の建設業協会の動きの活発化を期待するのと共にあと3～5年で確実に、47都道府県、20政令市、1,724市区町村の公共工事、そして民間工事でも建設キャリアアップシステムの活用が行われ技能者が他の産業に遜色ない賃金・待遇を得られる環境整備が行えることに弊社も全力で尽力して参ります。

建設キャリアアップシステム（CCUS）代行サービス

株式会社FIRSTでは建設キャリアアップシステムの導入・運用サポートを唯一専門で行わせて頂いております。東京都建設業協会の助成金制度を利用する場合、建設キャリアアップシステムの登録が必要になると思います。建設業界の労働上限規制により「業務の質」の改善が求められていると思います。社長や技術者や技能者の大切な時間がお金を生まない業務に奪われていませんかは？お金を生み出す業務に集中して頂くために株式会社FIRSTが提供する、「建設キャリアアップシステムの導入・運用サポート」をご検討頂けると幸いです。

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