2024.04.11

元請会社向け

建設キャリアップシステム(CCUS)全国の9割の自治体で登録と現場運用推進!

全国の自治体で建設キャリアアップシステム(CCUS)の登録と現場運用の推進が積極的に取り組まれています。この取り組みは、建設キャリアアップを目的とする建設技能者の賃金と待遇の改善に繋がる重要な取り組みです。今回は、自治体の取組が業界にどの様な影響を齎すのか?みていきたいと思います。

◇このコラムを読んでもらいたい方

・公共工事の中心に建設事業を営む元請事業者

◇このコラムでわかる事

・全国の自治体の建設キャリアアップシステム導入の動き

・公共工事で建設キャリアアップシステム導入した場合のデメリットとメリット

・建設キャリアアップシステムの円滑な導入を行うための耳より情報

地方自治体の取組

建設キャリアップシステムの普及促進活動のもと地方自治体の理解を得て、2023年度は、都道府県5団体、政令市4団体が建設キャリアップシステムの導入を表明したことで全国47都道府県の9割、44の自治体、そして20ある政令市すべてが建設キャリアアップシステムを導入、インセンティブ付与の動きが活発化しています。

国土交通省 都道府県におけるCCUSに係るモデル工事等の状況 出典

建設キャリアアップシステム導入のデメリットとメリット

まずは公共工事を受注する元請事業者は否が応でも、導入のデメリットもメリットを受け入れることしかできないことがポイントですよね。しかしデメリットとメリットをしっかり把握しておかないと不安が残ると思いますので地方自治体が建設キャリアアップシステムを導入した場合に受注者にどの様なデメリットとメリットとが生じるか気になる方もいると思うので解説します。

▽導入デメリット

デメリットは、建設キャリアアップシステムの登録料や現場利用料、履歴蓄積のカードリーダー等の購入・レンタル費、建設キャリアアップシステムの現場運用コストなどの負担が生じます。今まで負担がなかったコスト負担が生じるため工事原価が増加します。また建設キャリアアップシステムは協力業者も登録と現場運用が必要になりますので協力会社への負担も増加します。

▽導入メリット

メリットは、工事成績評定の加点や総合評価方式の加点、入札参加資格の加点、現場利用料の補助など、多様なインセンティブが設けられています。また建設キャリアアップシステムを利用することで、安全書類の作成や協力会社の出面管理などがIT化されるため現場管理業務の効率化も可能です。

建設キャリアアップシステム利用時のおすすめカードリーダー

公共工事の建設キャリアアップシステム推奨モデル工事ではカードリーダー購入費用の補助が出る場合は一般的です。そのため、安価のカードリーダーを購入するのではなく、バッテリー内蔵でログイン機能(*1)付きの高機能のカードリーダーを購入する事をおススメします。おススメの機種(*2)は下記に記載致します。

*1 ロギング機能とは、カードリーダーに就業履歴を一時蓄積する機能です。

*2 おススメのカードリーダー(ランニングコストも不要)

製造者|(株)サーランド・アイエヌイー

機種名|Dragon_BLE

OS   |iOS・Windows対応

仕様 |PC電源(USBバスパワー)

費用 |約30,000円

建設キャリアアップしっすてむ 建レコ・カードリーダWebサイト 出典

建設キャリアアップシステムのホームページに記載がある、モデル工事サポート

公共工事の建設キャリアアップシステム推奨モデルの工事受注企業を対象に建設キャリアアップシステムモデル工事サポートと題し元請企業の現場運用サポートを実施しています。このサポートを利用し建設キャリアアップシステム現場運用開始の弾みとして頂ければと思います。

CCUSモデル工事サポート申込先|ccus01@kensetsu-kikin.or.jp

※お申込みの際には、以下の情報をお知らせください。

・CCUSモデル工事受注企業のご担当者の氏名・ご所属・ご連絡先

・対象となる工事の概要(発注者、工事名、工期等)

・説明会・登録会のサポートを希望する時期

・Zoomの使用の可否(Zoomが使えない場合は、「Teams希望」など記載)

建設キャリアアップしっすてむ CCUSモデル工事推進ロードマップ 出典

建設キャリアアップシステムの義務化になるのか?

国土交通省で2023年4月(令和5年度)から「あらゆる工事でのCCUS完全実施」を掲げていましたが、1年を過ぎた2024年4月でもCCUSの義務化は行われていないのが現実です。これを喜ぶべきか?建設業界の危機と感じるべきか?なんとも言えない状況です。しかし、全国の自治体で建設キャリアアップシステム(CCUS)着々と、CCUSの義務化に近づいていると感じています。今後、数年のうちにCCUSの利用の義務化が公共工事の受注者から建設業許可取得事業者、建設事業者へと広がりを見せていくと感じています。

結び

CCUSに対する自治体の取り組みは、建設技能者の賃金と待遇を改善にとって大きな推進力となると感じています。各自治体の具体的なアクションがこれからの建設業界をどのように業界を変えていくのか、楽しみな展開です。本日は『建設キャリアップシステム(CCUS)全国の9割の自治体で登録と現場運用推進!』についてお話させて頂きました。最後までご一読頂きありがとうございました。株式会社FIRSTは最新の情報やトピックを中心に、建設事業者さま、建設技能者さまのためのお役立ち情報を定期的にお届けしています。「建設キャリアアップシステムへのお問合わせ」や「建設キャリアアップシステムへの申請」等々建設キャリアアップシステムの導入・運用についてのお悩みや課題がある場合は、電話またはLINE、問合せフォームからご相談ください。

  • tel:0487318881
  • LINE
  • お問合せ

▽建設キャリアアップシステム(CCUS)代行サービス

株式会社FIRSTでは建設キャリアアップシステムの導入・運用サポートを唯一専門で行わせて頂いております。建設業界の労働上限規制により「業務の質」の改善が求められていると思います。社長や技術者や技能者の大切な時間がお金を生まない業務に奪われていませんかは?お金を生み出す業務に集中して頂くために株式会社FIRSTが提供する、「建設キャリアアップシステムの導入・運用サポート」をご検討頂けると幸いです。

株式会社FIRSTの代行サービスについて知りたい方はこちら

https://first-corporation.co.jp/ccus-01/

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