2024.04.04

協力会社向け

登録・申請のコツ

建設キャリアアップシステム(CCUS)への一人親方の登録

建設キャリアアップシステム HPより 出典

今、業界でトレンドになっている建設キャリアアップシステム(CCUS)。大手ゼネコンを中心にキャリアアップカードがないと入場が行えない現場が増加していると思います。そのため「一人親方」のみなさんは、急ぎ建設キャリアアップシステムへの情報登録を行い、キャリアアップカードの取得を行いたいが…。・建設キャリアアップシステムがそもそもどんなシステムかもわからない?・建設キャリアアップシステムに何を、どのように登録をすればカードが取得できるのか?・登録するといくらお金がかかるかわからない?等々の声が多くご連絡を頂戴する事が非常に増えたので、今回は建設キャリアアップシステムの「一人親方」さんに関する必要な情報を中心に提供していきたいと思います。

建設キャリアアップシステムとは?

建設キャリアアップシステム CCUSついてより 出典

まずは、建設キャリアアップシステムを把握できていいない方も多くいらっしゃると思いますので、ご説明いたします。建設キャリアアップシステム・CCUS(シーシーユーエス)は技能者(建設職人)さんの賃金・待遇を改善するインターネットシステムです。この説明を聞くと、みなさんどのように賃金・待遇を改善するとか?気になると思いますので賃金・待遇改善の一般的な流れを下記に示します。

①技能者(建設職人)さんの情報をCCUSへ登録

②技能者さんの日々の経験を記録・蓄積し、技能者さん技術(経験・資格)の可視化

③各専門工事業団体が公表している能力評価基準をもとに審査

※能力評価は個人の判断で任意で審査を受けます。

➃技能者へ能力に応じた評価レベルを付与

⑤専門工事業団体が公表している分野・レベル別年収を確認

➅レベルに応じた賃金・待遇改善をもとめ、発注者や使用者と交渉

⑦賃金・待遇の改善

※国や公共団体は公共工事設計労務単価を向上させることで、技能者の賃金・待遇改善を支援しております。

※あくまでも一般的な流れを記載させて頂いておりますので賃金・待遇の改善について、約束されたものではなく経済情勢等により状況が異なることご了承ください。

建設キャリアアップシステムの能力評価制度

建設キャリアアップシステムのメインの機能であり、システムの主目的である、能力評価制度ですが、ここでご説明するには、情報量が膨大過ぎてしまうため、説明を割愛させて頂きます。 建設キャリアアップシステムの能力評価制度について詳しく、知りたい方におかれましては、 建設キャリアアップシステム 国土交通省ポータルサイト 技能者の方の能力評価制度を閲覧頂ければと思います。※弊社でも情報を集約したコラムを作成する予定がありますのでお楽しみに。

国土交通省 【CCUSポータル】 能力評価制度について より出典

一人親方とは?

続いて、建設キャリアアップシステムでは事業者の登録を行うさいに、事業形態が問われます。その際に一人親方と個人事業主の差がわからず、混乱する方もいらっしゃるようなので、一人親方と個人事業主の差についても念のためご説明させて頂きます。世間一般では一人親方=個人事業主です。建設業界では定義付けが行われ区分されているので、念のため定義を見ておきましょう。

▽一人親方(*国土交通省が示す定義)

一人親方とは、請け負った仕事に対し自らの責任で完成させることができる技術力と責任感をもち、現場作業に一人(*1)で従事する個人事業主である。

*1 専従者など家族や身内だけで事業を営んでいる個人事業主

▽個人事業主

法人を設立せずに、一人または従業員(*1)と雇用契約を結んで事業を営む個人(*2)をいいます。

*1 専従者など同居している家族や身内を除く。

*2 税務署へ「開業届」を提出している。

要約すると一人親方は雇用なく一人で作業を行っている方、個人事業主は雇用がある又は直近で雇用の予定がある方をさします。

一人親方は建設キャリアアップシステムへの登録が必要か?

ここから本題に入っていきます。まずは「一人親方」も建設キャリアアップシステムへの登録が必要なのか?ということです。結論、登録が「必要」です。建設キャリアアップシステムでは事業者登録と技能者登録の2つの種類があります。事業者は会社、技能者登録は職人さん個人の登録を行います。よく誤認し一人親方は技能者登録のみで大丈夫とおっしゃる方もいらっしゃいますが、特定の条件を満たしている場合以外は一人親方も事業者登録と技能者登録が必要になります。

一人親方の事業者登録と技能者登録の注意点

登録申請の登録や細かな注意点のご説明はCCUSが提供している「登録申請書」の手引きにお譲りし、主に間違えると利用料金や運用に大きな影響が出てしまう部分の注意点をご紹介します。事業者登録の注意点は、登録申請に係る選択項目の1つ「法人・個人区分」になります。「法人・個人区分」はプルダウンより「法人」、「個人事業主」、「一人親方」を1つ選択します。この際に「一人親方」を選択する必要があります。 ここで「一人親方」ではなく、「個人事業主」を選択してしまうと、登録料やID利用料の負担が増大するので注意しましょう。技能者登録の注意点は、登録形態の選択になります。技能者登録では、登録形態として「簡略型」と「詳細型」の選択が可能なのですが、よく始めだからと「簡略型」の方で登録しておこうと考える方が多いです。しかし一人親方の方は事業主にあたるため「詳細型」の申請しか行えません。その理由として「簡略型」では資格証や事業主が加入する、特別労災の資格証の登録が行えないため、資格証や特別労災の資格証が登録できる「詳細型」で申請を行う必要があります。ではなぜ?「簡略型」の登録形態があるかというと、短期の外国人の方や、高齢の技能者で、数年以内に引退を考えているため能力評価を受ける事を予定していない「従業員」の方のために「簡略型」の登録形態を準備しているようです。主な注意点が以上の2点になります。

建設キャリアアップシステムの利用料金

自主的に!という方もいらっしゃるとは思いますが、元請事業で導入する一人親方の方が大半ではないかと思います。一人親方の方については支出の増加は死活問題にもなるので一番気になるパートですよね!結論から申し上げると、登録申請時の「4,900円(税込)」+登録翌月の「2,400円(税込)」の合計 「7,300円(税込)」の費用負担が利用開始時に必要です。その他ランニングコストもかかるので詳細に見ていきましょう。

下請けの立場で建設キャリアアップシステムを利用すると、2つの費用負担が生じます。1つめが登録申請をした際に発生する「登録料」になります。登録料には事業者登録料と技能者登録料の2種類があります。

事業者登録料は、事業形態や資本金に応じて費用が異なります。一人親方の場合の登録料は「0円」になります。そのため前項目でもお伝えしましたが、登録申請の際に事業形態で「一人親方」を選択することで事業者登録料の負担がなくなります。因みに事業形態で「個人事業主」を選択した場合は「6,000円(税込)」の事業者登録料の負担が必要になります。

技能者登録料は、登録形態に応じて費用が異なります。一人親方の場合は詳細型になるので「4,900円(税込)」、簡略型の場合「2,500円(税込)」と安価ではありますが、事業主であるため、ここの部分の費用負担は諦めて下さい。技能者登録料には初回のキャリアアップカード発行費用も含まれております。また「登録料」は更新制であり、事業者では「5年」、技能者では「10年」周期で登録料のお支払いが必要です。※更新を行わない場合は、更新の手続きを行わなければ支払義務は発生致しません。

2つめが登録申請後に発行されるIDに対する「ID利用料」になります。ID利用料は事業者IDのみに費用が生じますが、技能者IDには費用が発生しません。一人親方の場合事業者ID利用料は「2,400円(税込)」になります。登録料と同様になりますが登録申請の際に事業形態で「一人親方」を選択することで事業者ID利用料の費用負担が少なくなります。因みに事業形態で「個人事業主」を選択した場合は「11,400円(税込)」の事業者登録料の負担が必要になります。また「事業者ID利用料」は年額制であるため、毎年のお支払いが必要になります。「事業者ID利用料」のお支払いを行わない場合IDが凍結し建設キャリアアップシステムの利用が行えなくなるので注意してください。

登録申請に必要な資料

こちらも良くお電話で聴かれます。現場や事務作業で多忙を極めている一人親方の方にとって時間は非常に大切なため、マニュアル等の確認をしている暇がないので登録に必要な資料を知り一早く登録を行いたいという事だと思います。ここでは、必ずなくては登録が出来ない資料を2つご紹介します。ここでご紹介する2つ以外の資料は極論なくても登録は可能です。 ※登録・キャリアアップカードの取得は可能ですが、現場入場時にゼネコンのチェックで指摘・指導が入る可能性が高いためご自身の判断でご登録範囲を決めましょう。

1つめ「事業者」の「存在証明」資料です。(※無いと事業者登録が行えません。)

事業者の存在証明を資料は「確定申告書の控え」または「開業届出書」、「納税証明書その1」で証明を行います。資料の選択方法は 創業後1年以内で初年度の確定申告時期を迎えていない場合は「開業届出書」、事業開始後1年以上経過している場合は「確定申告書の控え」、「確定申告書の控え」を紛失してしまった方は「納税証明書その1」と状況に合わせて資料を選択します。

2つめ「技能者」の「存在証明」資料です。(※無いと技能者登録が行えません。)

技能者の存在証明を資料は2つ必要です。1つめは「顔写真」、2つめは「運転免許証」または「マイナンバーカード」、「パスポート+住民票」で証明を行います。1つめの「顔写真」は建設キャリアアップカードに掲載する顔写真になりますので運転免許証等同様、証明写真風のモノを準備します。(携帯の自撮りでOK、色付き眼鏡、帽子やマフラー着用はNG)2つめの資料の選択方法は 「運転免許証」または「マイナンバーカード」で準備が可能なんもの、両方とも準備が難しい場合は「パスポート+住民票」になりますが「パスポート」は発行にもお金と時間がかかることから、「運転免許証」または「マイナンバーカード」を準備するのが無難です。

以上の2つが登録に必ず必要な資料になります。今回は登録を行う場合の最低限必要な2つの資料をご案内しましたが、技能者の方の賃金と待遇を改善する能力評価を有利に受けるために必要な情報は出来る限り詳細に登録を行う事をおススメ致します。上記で説明を割愛した登録資料に関しては、CCUSが提供している「証明書類見本一覧」の手引きをご確認ください。

登録申請の課題

建設キャリアアップシステムの登録には多くの課題があり、登録の高いハードルになっています。登録申請を円滑にして頂くために2つの課題と課題を乗り越えるためのポイントをご紹介していきます。

①お問い合わせ窓口

建設キャリアアップシステムではサポートをしてくれる電話でのお問い合わせ窓口がありません。そのため、『登録・申請』のマニュアル(総計379ページ)で登録方法を学びつつ、疑問点はメールでお問い合わせ窓口に連絡行います。最近は回答スピードが改善されてはいますが、概ね3~5営業日での回答がもらえるのが一般的です。また回答の内容もFAQに誘導する事も多いため、細かいニュアンスの伝え方によっては、的外れな回答の場合がありモヤモヤする時も多く、数度お問い合わせを行わないといけなくなる場合が生じスピード感がありません。この課題を乗り越えるポイントは、CCUS認定アドバイザーやまたはCCUSチャンネルの有効利用になります。CCUS認定アドバイザーはCCUSの普及促進活動をしているアドバイザーです。時間や内容に制限がありますが、アドバイスを聞くことが出来ます。またCCUSチャンネルは登録申請等の方法について解説動画を配信しています。詳しくは建設キャリアアップシステムのHPをご確認ください。

②CCUSの審査期間

建設キャリアアップシステムでは賃金と待遇が関わるため、本人の存在確認について慎重です。そのため申請手続き後、概ね3~4週間の審査期間がかかります。審査期間が終了すると、審査の判定が通知されます。審査不備の場合は不備の箇所を訂正し再申請を行う必要が生じます。再申請時も初回申請時と同様の審査期間がかかるので注意が必要です。それではどういったことで審査不備になるかというと、入力の誤字脱字、添付資料の間違い、不鮮明(ピンボケ)等があげられます。この課題を乗り越えるポイントは、誤字脱字等に関するアドバイスはCCUSチャンネルを視聴することで入力間違いを防止できますが、添付資料に関する情報は大変ではありますが、『登録・申請』のマニュアル(総計379ページ)をよく読み込む必要があります。マニュアルには各資料の注意点がつぶさに記載されていますので有効利用して頂ければと思います。

建設キャリアアップシステム 電話対応可能な CCUS 認定アドバイザーについて より出典

建設キャリアアップシステム 登録関係資料 ページ より出典

CCUS登録行政書士等による代行申請の有効利用

1人親方の方は、現場作業は勿論、事務作業も一人でこなさなくてはいけないので非常に多忙を極めている中、ゼネコン事情等で現場開始までにCCUSの登録を行わないと入場を行わせない等々の難題を突き付けされている方が多いと思います。そんな中システムへの登録作業を行うためにお仕事を休めば収入が減り、または帰宅後に、厚いマニュアル読んで、PCを利用して登録申請手続きを行えば体の負担が増えてしまいます。一定支出は出てしまいますが、餅は餅屋で代行申請を利用するのも一つの案としてはイイと思います。システム導入時のたった一度の登録なのでよく検討する事をおススメ致します。参考に市場の情報をご共有致します。CCUS登録行政書士や民間代行事業者がCCUSの代行申請を行っています。CCUS登録行政書士はCCUSの登録が行える行政書士で全国に約1,000名の方がいらっしゃいます。サービス価格は千差万別ですがCCUS登録行政書士の全国平均の代行単価は事業者登録31,500円/社(税抜)、技能者登録16,500円/人になっています。(2022年6月369社・FIRST自社調べ)※2年程度経過しているので経済情勢から単価が上昇していると思います。ご注意ください。 また費用が高いと感じる方もいらっしゃると思います。その場合は民間代行事業者を検索してみてもイイかもしれません。

結び

一人親方の方は、技術力が非常に高いが、上位会社への依存度が高い事から、適正な賃金と待遇を受けにくいのも事実です。そのため建設キャリアアップシステムを利用し能力評価を行う事で、技術を客観的に判断が行える環境を整備し、上位会社への交渉材料や、新規依頼先への実績アピール等有効に利用を行って頂ければと思っています。建設キャリアアップシステムは2024年2月末現在、建設技能者(職人さん)の2人に1人(約140万人)の方が登録し利用を行っております。建設キャリアアップシステムでは、建設現場で働く技能者さんの賃金と待遇を改善するため技術の評価基準の整備をはじめ、待遇を改善するためのインセンティブ制度等多くの取組が多くの取組が行われているので、一人親方のみな様も動向をチェックして頂き、自身のとって必要なタイミングで利用を開始して頂ければと思います。

本日は『建設キャリアアップシステム(CCUS)への一人親方の登録』についてお話させて頂きました。最後までご一読頂きありがとうございました。株式会社FIRSTは最新の情報やトピックを中心に、建設事業者さま、建設技能者さまのためのお役立ち情報を定期的にお届けしています。「建設キャリアアップシステムへのお問合わせ」や「建設キャリアアップシステムへの申請」等々建設キャリアアップシステムの導入・運用についてのお悩みや課題がある場合は、電話またはLINE、問合せフォームからご相談ください。

 

株式会社FIRSTの代行申請について知りたい方はこちら

https://first-corporation.co.jp/ccus-01/application/personal.php

建設キャリアアップシステム 建設キャリアアップシステムの運営状況について(2024年3月)より 出典

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