2023.04.15

元請会社向け

団体

CCUSの助成金制度有効活用のポイント

令和4年4月1日より厚労省が、建設労働者の雇用の改善や建設労働者の技能の向上等の観点から新たに新設された人材確保等支援助成金建設キャリアアップシステム等普及促進コース(以降、助成金制度と記載)

中小事業主団体(建設事業主や建設事業主団体)が協力会社への建設キャリアアップシステムの普及促進を行うため支援を行っております。

令和5年度も継続が決定。本日はこの助成金制度のメリットと課題、有効活用のポイントについて見ていきましょう。

助成金対象事業者と助成額

まずは助成金制度の概要をみていきましょう。

助成対象となる建設事業主団体は全国団体、都道府県団体、地域団体、会則があり会計が独立していれば『安全協力会』や『職長会』でも利用が可能であるため対象団体の幅が広いですね。具体的に助成対象となる認められる経費は①計画書等作成、②CCUS登録料、③登録手続(代行含む)、④就業履歴蓄積設備、⑤①~④にかかる経費とCCUSに係る費用の大半が助成対応となっている有難い制度です。

そして皆さんが一番気になるのが助成額ですよね。助成額が団体規模に応じて異なります。

中小建設事業主団体では支給申請対象経費の最大2/3、その他の団体では最大1/2とし助成額は全国団体で最大3,000万円、都道府県団体で最大2,000万円、地域団体で最大1,000万円となっております。

非常に大きな額の助成が行われていることから、厚労省の建設労働者の待遇改善への意気込みが伝わってきます。またCCUSは元請会社だけでは利用が出来ず、協力会社も一緒に導入しなければ運用が出来ないシステムであるため協力会社の理解が得られず運用まで思うように進めず経審の基盤整備が行えないという建設事業者さまの声を多く聞きます。この機に助成金制度を利用し協力会社の金銭的な負担を減らし、理解を得た中で建設キャリアアップシステムの導入が行えれば、経審の加点基盤も一気に整備出来ることから元請事業者にとって非常に大きなメリットになると思います。

助成金制度利用の課題

助成金制度は非常に有益な制度ではありますが、当然多くの課題もあります。
この章では助成金制度利用の4つの課題をみていきましょう。

まず1つめの『協力会社のとりまとめ』になります。
今回の助成金制度は会員企業のCCUS登録促進支援になります。そのため会員のうちCCUS未登録事業者が対象となるため、CCUS登録事業者との選別を行わなくてはなりません。またCCUS未登録事業者の中にもCCUSの登録を行わないというアンチの事業者さまもいらっしゃるので、事業者さまの仕訳が必要になります。その仕訳作業が済んだ後もCCUSへの登録を行うための支援が必要になります。通常登録支援をした場合、レスポンスがイイ会社でカード取得まで1.5ヶ月~2.0ヶ月の時間を要し、対応悪い会社だと6.0ヶ月~12.0ヶ月経っても資料を集められない事業者さまもいらっしゃるのでとりまとめには多くのリソースが必要になります。

2つめは実施期間になります。事業実施期間は最大で1年間になります。そのため1つめであげた事業者の仕訳や登録支援業務を行わなくてはなりません。協力会社の方は多忙であり、書類の収集等が苦手であるためついつい後回しとなり、忘れてしまったり、あきらめてしまったりと多くの問題が生じます。

3つめが1つめのお話を聞きお気づきに方もいると思いますが、費用負担です。会員には、CCUS登録済みとCCUS未登録事業者がいます。大概CCUS登録事業者は会の中でも規模が大きく、力をもった企業です。しかし今回の助成事業はCCUS未登録会員と小規模で会でも力のない会社が主なターゲットとなることから会のお金をつかっての事業に難色を示す会員企業が生じる可能性があります。

最後の4つめの課題は助成金を申請するための書類作成ですよね。これは言わずもがなと思いますが、助成金制度等の申請には膨大な資料が必要です。そのため当然資料作成のリソースが取られます。

FIRSTの助成金活用サポート

このように魅力的な助成金制度があっても課題が大きいと利用には躊躇してしまいますよね。建設キャリアアップシステムの導入・運用サポートを専門に提供している株式会社FIRSTでは15年以上の現場実務経験があり建設キャリアアップシステムを熟知したCCUS公式認定アドバイザーである代表者が教育した女性を中心とした建設AD(アシスタントディレクター)のチームが建設事業者さまをきめ細かくサポートしております。
弊社では、全国団体、都道府県団体、地域団体の各パターンで助成金事業のアドバイザリー実績も多数あります。助成金利用を行う際に依頼事業主様の負担を最低限にした中で助成金制度を最大限し尽くすためのアドバイスも可能です。

本日は『CCUSの助成金制度有効活用のポイント』についてお話させて頂きました。
最後までご一読頂きありがとうございました。

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株式会社FIRST一同

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