建設キャリアアップシステム（CCUS）の事業者登録と技能者登録の情報追加・更新の重要性

建設キャリアアップシステムへの事業者登録と技能者登録をした皆さんにお聞きします。事業者・技能者登録完了後に登録情報の定期的な点検・追加・更新を行っていますか？建設キャリアップシステムの更新時期（事業者5年、技能者10年）がまだ遠い未来の事だからと安心し点検・追加・更新を行っているのではないでしょうか？本日は、建設キャリアアップシステムへ登録した情報の点検・追加・更新の重要性についてお話をさせて頂きたいと思います。

◇このコラムを読んでもらいたい方

・建設キャリアップシステム登録事業者

・建設キャリアップシステム登録技能者

◇このコラムでわかる事

・建設キャリアアップシステム登録後の登録情報の点検・追加・更新項目と内容

・登録情報の変更申請方法

・簡略型から詳細型への移行方法

建設キャリアップシステムは現場入場毎に元請会社へ登録情報の提供を行い、元請会社の管理下のもと現場で就業履歴の記録・蓄積を行います。そのため現場入場の際に提供した情報と安全衛生書類等の情報に相違が生じていると現場管理上トラブルが生じる可能性がありますので常に最新性を保っておかないとなりません。また建設キャリアアップシステムには登録情報の期限切れ等のアラート機能は備わっていませんので、定期的な自己管理が必要不可欠です。

さてそれでは、事業者登録情報と技能者登録情報でどのような情報の追加更新が必要になるか見ていきましょう。

CCUS登録事業者情報では7つのカテゴリー22の情報について適宜、点検を行い追加・更新する必要があります。下記にCCUS登録事業者情報の各情報別ステータスと追加・更新時期、点検目安周期等を点検項目一覧に記載するので内容を御確認下さい。マーカー部分は見落としがちになる点検項目になるので注意して管理しましょう。

CCUS登録事業者情報点検項目一覧

*1　建設キャリアアップシステムは国土交通省の建設業者・宅建業者等企業情報検索システムとデータ連絡が行われています。そのため建設業許可情報の登録を行うと、建設業許可情報の追加・更新・変更都度に国土交通省のデータベースと連携し情報が自動反映されます。（※情報反映には約3か月程度かかります。）

※黄色マーカー部分は有効期限や従業員情報に関わる部分なので重点的な管理が必要です。ご注意ください。

CCUS登録技能者情報では7つのカテゴリー23の情報について適宜、点検を行い追加・更新する必要があります。下記にCCUS登録技能者情報の各情報別ステータスと追加・更新時期、点検目安周期等を点検項目一覧に記載するので内容を御確認下さい。マーカー部分は見落としがちになる点検項目になるので注意して管理しましょう。

CCUS登録技能者情報点検項目一覧

※黄色マーカー部分は有効期限や従業員情報に関わる部分なので重点的な管理が必要です。ご注意ください。

登録事業者情報の点検を行うには、事業者または技能者IDとログインパスワード用い建設キャリアアップシステムへログインを行います。事業者・技能者の情報点検はメニューの閲覧（*2）を選択し表示されている情報を閲覧し現在の状況と相違が無いか?確認を行います。所属技能者・所属事業者の情報点検はメニューの閲覧（*2）を選択し、検索条件で絞込みを行い表示されている情報を事業者情報同様に閲覧し現在の状況と相違が無いか?確認を行います。点検の結果、情報の追加や更新が必要な場合は変更申請手続きを行います。変更申請はメニューの変更（*3）を選択すると、各情報が表示されますので、対象の項目の編集し変更申請手続きを行います。変更申請を行うと建設キャリアアップシステムにて変更申請情報の審査を行います。（*5）審査不備が無い場合は登録メールアドレス宛に登録完了通知のメールが届きますが、審査にて不備が生じた場合は、登録メールアドレス宛に審査不備の連絡が届くのと同時に、建設キャリアアップシステム内のメニューの変更（*4）に審査の不備内容について情報表示が行われますので内容を確認、審査不備事項を編集し再申請手続き行い再度審査（*5）を受ける必要があります。審査はどの様な軽微なものも同様の期間がかかることが多いので申請前に内容をしっかり確認し審査不備が生じない様に変更申請手続きを行って下さい。

*2　登録情報の点検

〇事業者IDの場合

事業者情報　　　｜　「510_閲覧」の「10_自社情報」

所属技能者情報　｜　「510_閲覧」の「30_技能者の検索」

〇技能者IDの場合

技能者情報　　　｜　「310_閲覧」の「10_技能者情報」

所属事業者情報　｜　「510_閲覧」の「30_所属事業者情報」

*3　変更申請手続き

事業者　　　　　　｜　「820_変更」の「10_変更申請」

技能者　　　　　　｜　「350_変更」の「10_変更申請」

*4　変更申請の不備時

事業者　　　　　　｜　「820_変更」の「20_申請の修正」

技能者　　　　　　｜　「350_変更」の「20_申請の修正」

*5　変更申請の審査期間は約3～4週間程度かかります。

建設キャリアアップシステムの利用開始時に色々な事情があり「簡略型」で登録した方が利用を通じて、技能者の能力評価等の有効活用するため「詳細型」の登録へ切り替える方法についてご案内します。簡略型から詳細型への変更申請手続きは、は技能者IDとログインパスワード用い建設キャリアアップシステムへログインを行います。メニューの「350_変更」の「30_簡略型から詳細型への移行」を選択し流れに沿って登録料のお支払い設定を行います。設定が完了すると建設キャリアアップシステムから登録料の払込用紙の発送（*6）が行われます。払込用紙受領、お支払い手続きを済ませ、建設キャリアアップシステムにて入金確認が行え、次第に簡略型から詳細型に切り替わります。その後は、前項の変更申請手続きの流れで情報の追加・更新申請手続きを行います。

*6　各種送付先の設定

通知・建設キャリアアップカード、払込用紙（登録料・管理者ID利用料）は「建設キャリアアップカード送付先住所」へ送付が行われます。送付先で受取が行えず、建設キャリアアップシステムへお問い合わせを行う方が非常に多いです。お問合わせ内容の実に35％を占める部分になりますので申請者さまは登録を行う際に注意をしましょう。

天気や工程はもちろんですが労災発生時の安全書類が最新のものでないと困りますよね？建設キャリアップシステムは業務に直結はしませんが技能者の賃金・待遇改善には大きく影響をもたらすため重要性でいえば工程管理や安全管理の情報と同程度の重要性があると言えます。そのため建設キャリアアップシステムへ登録した情報も定期的に点検を行うことで、最新性を保ち、能力評価の機能を有効活用して頂くことで技能者の賃金・待遇改善、協業他社との差別化に利用して頂ければと思います。今回登録事業者と登録技能者の情報追加・更新の重要性についてお話してきました。建設キャリアアップシステム・ユーザーのお役に立てていたら幸いです。また建設キャリアアップシステムに関し、ここについて詳しく解説してほしい等の希望があれば下記フォームよりご希望をお聞かせください。

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