2024.08.20

協力会社向け

登録・申請のコツ

建設キャリアアップシステム(CCUS)に登録する。

2024年8月末で技能者の登録者数が150万人を突破する勢いで、建設業界の2人に1人の技能者が登録・利用を行っている建設キャリアアップシステム。中堅・中小ゼネコンの現場でも利用が進む中で、専門工事会社の事業主や事務方の方が建設キャリアアップシステムの利用を開始するにはどうすればいいかわからず、困っている方も多いと思いますので、今回は建設キャリアアップシステムの利用を始めるための【登録】についてご案内して行きたいと思います。

◇このコラムを読んでもらいたい方

・これから建設キャリアアップシステム登録を行う事業者

◇このコラムでわかる事

・建設キャリアアップシステムの利用を開始するための手続き

建設キャリアアップシステム登録・申請時の注意ポイント

一番、重要な事を、はじめに話をさせて頂きます。登録・申請時に注意が必要なのは登録完了までの【 期間 】になります。情報・資料の収集から登録・申請手続き完了までに概ね1.5~2か月程度の時間がかかります。時間がかかる理由、1つ目は登録・申請手続きを行ったさいの建設キャリアップシステムの【審査】になります。登録・申請内容や証明書類等に誤りがないか厳正な審査実施します。この審査に3~4週間程度の時間がかかります。★審査で不備が生じると不備箇所の修正を行い、再度審査を受ける必要があります。再申請時でも審査期間は短縮されませんのでご注意ください。2つ目は審査完了後の登録料支払い手続きと入金確認になります。払込票の送付から支払後の入金確認等で2週間程度の時間がかかります。この2つで概ね6週間の期間がとられたうえ、登録・申請手続きを行うためのマニュアルの読込み、登録に必要な情報・資料の収集等の時間を合わせると1.5~2か月程度の期間になります。簡単な事なのでギリギリで登録を行えばいいと考えて頂かで現場入場までに登録・申請が間に合わず困ってしまう方が多いのも現実です。そのためゼネコンや上位会社から建設キャリアアップシステムの登録を求められた場合は先送りにせずに速やかに登録・申請手続きを行う事をおススメ致します。

事業者登録

事業者登録とは?会社の登録になります。一言に会社の登録と言われると範囲がわかりにくいと思いますので詳しく説明を行います。1つ目は元請と協力会社(サブコン含む)の立場による登録範囲です。こちらは元請と協力会社(サブコン含む)とも登録が必要になります。続いて2つ目が事業形態による登録範囲です。会社の登録と聞くと法人と個人事業主だけでイイのではないかと認識してしまいますが、一人親方の方も事業者登録が必要です。建設キャリアアップシステムの情報の構成は、事業者(会社)に所属する、技能者(建設職人)という結びつきになっているため、現場に入場するすべての事業者は登録が必要になります。3つ目は業種による登録範囲です。建設キャリアアップシステムはあくまでも技能者(建設職人)さんのためのシステムです。そのため、専門工事会社でない運送業や警備業の事業者は原則、登録が不要になります。よくゼネコンの方で認識が誤っており、現場に立ち入る人は全員登録という方もいらっしゃると思いますが認識が誤っていますので注意をしましょう。

事業者登録・申請手続きの流れ

事業者登録・申請手続きの流れと各ステップの概要を説明していきます。

Step-1 申請ガイダンスの確認

登録・申請用の概略説明書の閲覧を行い、登録・申請に必要な情報・資料の収集と登録・申請方法の入力方法を学びます。

Step-2 申込み

建設キャリアアップシステムへ登録を行うため、申込手続きを行い、申請用IDとPWを取得します。

Step-3 登録・申請手続き

建設キャリアアップシステム登録フォームに沿って、事業者情報や社会保険等の情報入力、資料のアップデートを行い、申請を行います。

Step-4 CCUSの確認・審査

建設キャリアアップシステムで登録・申請内容や証明書類等に誤りがないか厳正な審査実施します。

審査期間は概ね3~4週間程度

Step-5 登録料の支払い・CCUS入金確認

審査完了後、不備がなければ、登録料の払い込み票の発送、申請者さまにて登録料の支払いを行います。

Step-6 事業者登録完了

建設キャリアアップシステムで登録料の入金確認後、事業者登録が無事に完了となります。

Step-7 事業者ID・管理者IDの通知

事業者登録完了後に事業者専用IDと管理者IDの通知が行われます。

技能者登録

技能者登録とは?建設職人さんの登録になります。技能者と言われるとわかりにくいと思いますので詳しく説明を行います。技能者とは専門工事会社の職人さんを指す言葉です。事業者登録でも述べましたが、建設キャリアアップシステムはあくまでも技能者(建設職人)さんのためのシステムです。そのため、技術者(現場監督)や専門工事会社でない運送業の運転手、警備業のガードマンは原則、登録が不要になります。こちらも事業者同様にゼネコンの方で認識が誤っており、現場に立ち入る人は全員登録という方もいらっしゃると思いますが認識が誤っていますので注意をしましょう。

詳細型と簡略型

技能者登録には「詳細型」と「簡略型」の2段階の登録方法があります。原則は「詳細型」の登録になります。「簡略型」と「詳細型」の違いについて詳しく説明を行います。「詳細型」は、建設キャリアアップシステムのメイン機能である技能レベルの評価機能の利用が可能です。登録できる情報としては、本人情報、社会保険情報、労災保険情報、資格情報等の登録が可能です。事業主等で雇用保険の加入が行えない方は「詳細型」の登録しか選択が行えませんのでご注意ください。「簡略型」は、建設キャリアアップシステムのメイン機能である技能レベルの評価機能の利用が行えません。登録できる情報としては、本人情報、社会保険情報になります。「簡略型」は、短期労働者(外国人実習生)等のために準備された登録形態です。稀に「詳細型」と「簡略型」の理解が行えていない事から、現場入場でとりあえずカードを取得したいので「簡略型」で登録を行うという方も耳にしますが、登録や審査にかかる時間もかわらないため、最初から「詳細型」で登録を行う事をおススメ致します。登録後の「簡略型」から「詳細型」へ変更する事も可能ですが変更申請手続きが必要になり手間もかかるので注意しましょう。

技能者登録・申請手続きの流れ

技能者登録・申請手続きの流れと各ステップの概要を説明していきます。

Step-1 申請ガイダンスの確認

登録・申請用の概略説明書の閲覧を行い、登録・申請に必要な情報・資料の収集と登録・申請方法の入力方法を学びます。

Step-2 申込み

建設キャリアアップシステムへ登録を行うため、申込手続きを行い、申請用IDとPWを取得します。

Step-3 登録・申請手続き

建設キャリアアップシステム登録フォームに沿って、技能者情報や社会保険等の情報入力、資料のアップデートを行い、申請を行います。

Step-4 登録料の支払い・CCUS入金確認

登録・申請手続き後、登録料の払い込み票の発送、申請者さまにて登録料の支払いを行います。

※事業者の登録料の支払いと流れが異なります。ご注意ください。

Step-5 CCUSの確認・審査

建設キャリアアップシステムで登録・申請内容や証明書類等に誤りがないか厳正な審査実施します。

また登録料の入金確認を行います。

審査期間は概ね3~4週間程度

Step-6 技能者登録完了

登録料の入金確認と審査完了後、建技能者登録が無事に完了となります。

Step-7 技能者IDの通知・建設キャリアアップカードの発送

技能者登録完了後に技能者専用IDの通知と建設キャリアアップカードの発送が行われます。

事業者登録と技能者登録の順番

建設キャリアアップシステムへの登録を一早く完了し利用をはじめるために登録する順番が重要になります。おススメは事業者登録(事業者ID取得後)→技能者登録の順番での登録になります。理由としては技能者登録情報の中に「所属事業所」情報の入力欄があり、事業者IDの入力が必要になるためです。技能者登録→事業者登録の順番で登録を行うと技能者の登録・申請手続き時に事業者IDを取得していないため「所属事業所」の事業者IDの登録が行えず、事業者ID取得後に技能者変更登録手続きが必要になってしまうため審査を1回多く受ける事になる登録完了までの期間が1か月以上も伸びてしまします。(※事業者IDを空欄でも登録は行えるが建設キャリアアップシステムの現場利用が行えない状態になります。)そのためお急ぎの方は、は事業者登録→技能者登録の順番で登録をすすめましょう。

登録申請方法

事業者と技能者の登録申請方法は「インターネットで申請」と「認定登録機関で申請」 の2つからご自身にあった方法を選択可能です。インターネットで申請は、建設キャリアアップシステムのホームページからパソコンやスマフォを利用登録・申請手続きを行う方法です。インターネットの申請は24時間365日手続きが可能です。※インターネットで申請を行う場合は、審査不備を生じさせないために申請ガイダンスを熟読し、登録・申請方法を学んで頂く事を強くおススメ致します。認定登録機関で申請は、パソコンやスマフォが苦手な方のために対面で登録ができる窓口機関になります。認定登録機関で申請を行う場合は、認定登録機関の場所と受付日時に注意が必要です。認定登録機関が整備されていない都道府県もあります。また受付対応が平日、日中(おおむね10:00~16:00)で予約制になっている事が多いので事前の連絡も必須になりますのでよく調べて上で、認定登録機関の利用を行いましょう。

代行申請での登録

前項で建設キャリアアップシステムの登録申請方法を2つご案内しました。面倒な事は自分でやりたくないという方のために第3の登録・申請方法として「代行申請」が行えるようになっています。「代行申請」は上位の会社や、CCUS登録行政書士、民間代行企業に依頼を行い、登録・申請を代行して頂くものです。実に約60%程度の方が代行申請を利用して建設キャリアアップシステムへの登録申請手続きを行っています。そのためお時間がない方は、代行申請も視野に入れてみるのもイイかもしれません。

登録申請から現場運用までの流れ

建設キャリアアップシステムの登録・申請手続きの概要の把握は行えましたか?概要の把握だけで具体的な登録・申請方法や流れ、必要な情報や資料はまったく把握できいと感じた方も多いのではないでしょうか?そこで登録・申請の流れをより詳しく知りたいという方のために、下記コラムも準備しております。登録・申請の詳細な手続き方法について知りたい方は是非、下記コラムをチェックしてお役立てください。

建設キャリアアップシステム(CCUS)の登録申請から現場運用までの流れはこちら

いざ、建設キャリアアップシステム登録への申し込み(インターネット申請の場合)

建設キャリアアップシステムへの登録・申請手続きを熟知したら、いざ、建設キャリアアップシステム登録への申し込み手続きを行いましょう。申込み手続きは、建設キャリアアップシステムのホームページのグランドメニュー「登録する」→事業者登録または技能者登録の「インターネットで申請する」→「申込み」より申込みを行い、登録・申請手続きを行っていきます。

まとめ

本日は、これから建設キャリアアップシステムの登録を行う方向けに「登録」の概要についてお話をさせて頂きました。当該コラムと弊社が発信しているコラムを通じて、建設キャリアップシスムテの登録に躓くことなく、

スムーズに利用開始をして頂ける事を祈念しております。また昨今、中堅・中小のゼネコンでも建設キャリアアップシステムの利用が始まった事で、専門工事会社でも建設キャリアアップシステムの登録・利用が求められるようになってきました。建設キャリアアップシステムは建設業界の制度的インフラになり、建設技能者の方の賃金と待遇を改善の一助を担いう事は間違いありません。そのため、建設キャリアップシステムの登録・利用を1日も早くして頂き、賃金・待遇の改善につなげて頂ければと思います。

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建設キャリアアップシステム(CCUS)代行サービス

株式会社FIRSTでは建設キャリアアップシステムの導入・運用サポートを唯一専門で行わせて頂いております。日々多忙を極めている中、元請会社や上位会社から現場入場に必要だからと登録を求められている事と思います。建設キャリアアップシステムへの1度だけの情報登録のために、マニュアルを読んだり、動画を見たりとご自身の大切な時間を使おうと考えていませんか?社長や技術者、技能者の大切な時間を、お金生み出す業務に集中して頂くために株式会社FIRSTが提供する、「建設キャリアアップシステムの導入・運用サポート」をご検討頂けると幸いです。

株式会社FIRSTの代行サービスについて知りたい方はこちら

https://first-corporation.co.jp/ccus-01/

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