2024.06.14
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建設キャリアアップシステム一人親方のため登録申請ガイド
一人親方の方が大手ゼネコン等の現場入場を行う際のハードルになっている建設キャリアアップシステム一人親方の方からは、登録の流れや方法、必要書類がわからない等々の日に日に増えているので、今回は一人親方のための建設キャリアアップシステムの登録申請について詳しく解説をしていきたいと思います。
◇このコラムを読んでもらいたい方
建設キャリアアップシステム(CCUS)への登録を考えている一人親方
兎にも角にもカードがほしい一人親方
◇このコラムでわかる事
一人親方の建設キャリアアップシステムへの登録方法と注意事項
最短で登録するための方法(後々のトラブルが生じる可能性がある…。)
一人親方の建設キャリアアップシステム登録者数
気になる登録者数ですが2024年5月末現在、全国で約9万人もの一人親方が建設キャリアアップシステムへ登録・利用を行っています。建設キャリアアップシステム全体では約144万人・建設業界の2人に1人が登録・利用しているシステムとなります。
出典:建設キャリアアップシステムの運営状況について(2024年6月)|建設業振興基金
建設キャリアアップシステムへの一人親方の登録
一人親方の方が建設キャリアアップシステムの登録を行う動機は、通常、元請会社または上位会社から現場入場を行う際に必要だと言われたから!という方が大半だと思います。そのため、建設キャリアアップシステムの何を登録すれば良いかも理解していない方が多いので基本のことから解説いたします。建設キャリアアップシステムには事業者(会社)登録と技能者(建設職人)登録の2種類があります。事業者登録を行うと事業者IDが発行され、技能者登録を行うと技能者IDと建設キャリアアップカードが発行されます。登録した情報の構成は事業者に所属する技能者という構成になっており、技能者は常にどこかの事業者に所属している状態でないとシステムの利用が行えません。そのため一人親方の方は、事業主であり、技能者でもあるので原則、事業者登録、技能者登録の両方が必要になります。
一人親方の建設キャリアアップシステム登録時の注意点
一人親方の方が建設キャリアアップシステム登録に関し誤認してしまう事やトラブルについても解説します。
〇登録範囲
よく、元請会社や上位会社からは現場入場するために建設キャリアアップカードをもってきてほしいといわれるため、建設キャリアアップカードの発行される技能者登録だけ行えばいいと誤認される方が多いですが、前項でお伝えした通り、建設キャリアアップシステムは事業者登録と技能者登録がセットになってはじめて利用が行えるため事業者登録、技能者登録の両方が必要になります。また建設キャリアアップカードが重要なのではなく建設キャリアアップシステムに登録した際の、事業者IDと技能者IDが現場利用を行う際に重要になるのでカードに囚われ過ぎるのは注意しましょう。※現場で就業履歴を蓄積する設備がカードリーダーの場合は、カードが手元にないと少し手間がかかります。ご注意ください。
〇専属の一人親方
上位会社等による代行登録をしてもらう注意点が専属の一人親方としての登録です。専属の一人親方として建設キャリアアップシステムへ登録を行う場合は上位会社の従業員として登録が可能なため事業者登録が不要となり技能者登録のみで建設キャリアアップシステムの利用を行うことが出来るため一見魅力的に感じるのですが、専属の一人親方として登録した上位会社以外の現場では建設キャリアアップシステムの利用が行えないのと大手ゼネコンがよく利用しているグリーンサイト(CCUS認定連携システム)と連携利用を行う際にシステムエラーが生じ、現場入場時にトラブルが発生する事が多いため、上位会社へ代行を依頼する際は、どの様な登録を行うのか?しっかり確認を行いましょう。
登録申請の流れ
登録の概要と登録時の注意点のご案内が行えたので、一人親方の登録の流れをみてきます。一般的には事業者登録から技能者登録の順番で下記の流れに沿って登録申請を行います。
①事業者登録の申込・申請用IDとPWを取得
②建設キャリアアップシステムへログイン・初期PWの変更設定
③事業者の新規登録・情報入力・申請手続き
④建設キャリアアップシステム審査(審査期間3~4週間)
⑤建設キャリアアップシステム審査完了・登録料の払込み
⑥建設キャリアアップシステム入金確認・事業者IDの発行
⑦技能者登録の申込・申請用IDとPWを取得
➇建設キャリアアップシステムへログイン・初期PWの変更設定
⑨技能者の新規登録・情報入力・申請手続き
⑩建設キャリアアップシステム審査(審査期間3~4週間)
⑪建設キャリアアップシステム審査完了・登録料の払込み
⑫建設キャリアアップシステム入金確認・技能者ID・建設キャリアアップカードの発行
上記には情報・資料の収集期間を記載していませんが、申請手続き後の建設キャリアアップシステムの審査期間が約1か月程度かかるため、順当に作業して約2か月程度の時間がかかってしまうので、事業者登録申請と技能者登録申請を同時に申請することで約0.5ヶ月程度の時間短縮が可能です。※同時申請を行う場合は『12』の後に事業者と技能者の関連付け作業を行わないと技能者IDの利用が 行えない状態になるのでご注意ください。詳しくは後節でご案内いたします。
建設キャリアアップシステムへの登録に絶対に必要なもの
登録申請の流れを把握できたところで、建設キャリアアップシステムへ登録を行う際に絶対に必要なものについてご案内していきます。主に絶対なくてはならないは以下の5つになります。
1、スマフォまたはPCと操作スキル
建設キャリアアップシステムへの登録申請手続きは原則インターネット申請になります。そのためスマフォまたはPCを利用して情報の入力や申請手続き資料のアップデートを行う必要があります。個人的にはスマフォで対応するのは非常に困難なため、PCで対応を行うことをお勧め致します。また建設キャリアアップシステムへ登録申請する際に提出する書類にはマスキング(覆い隠し)等が必要な部分もあるので画像の加工等が行えるPCスキルがある事が望ましいです。※どうしてもインターネット申請が困難な方は登録認定機関を利用することで条件等がありますが対面申請が可能です。詳しくは後節でご案内いたします。
2、メールアドレス
建設キャリアアップシステムの申込はもちろん、登録完了や現場運用、建設キャリアアップシステムからの通知はすべて登録したメールアドレス宛に送付されます。そのためメールアドレスが無ければ利用が行えないといっても過言ではないほど重要なモノになります。メールアドレスを失念している方やお持ちでない方は、登録申請手続きを行う前にメールアドレスの取得を行いましょう。
3、事業者確認書類
事業者の存在を証明する書類になります。建設キャリアアップシステムへ事業者登録をする上で必要不可欠な資料です。証明書類としては確定申告書や開業届出書等があります。詳しくは証明書類見本一覧事業者編をご確認ください。証明書類見本一覧事業者編はこちら
4、顔写真
建設キャリアアップカードに表示される本人の証明写真になります。建設キャリアアップシステムへ技能者登録をする上で必要不可欠な資料です。
5、本人確認書類
技能者の本人を証明する書類になります。建設キャリアアップシステムへ技能者登録をする上で必要不可欠な資料です。証明書類としては日本国籍であれば運転免許証やマイナンバーカード等、外国籍であれば在留カード等があります。詳しくは証明書類見本一覧技能者編をご確認ください。証明書類見本一覧技能者編はこちら
以上5つのものは建設キャリアアップシステムへ登録を行う上で必要なものになります。申請手続き開始前に、5つのものが揃っているのか?しっかり確認を行いましょう。
建設キャリアアップシステムの登録を形だけ済ませてID・カードを取得する方法
現場に入場が行えなくなるので、兎に角急いで建設キャリアアップシステムの登録を行いたい、けど時間がなくて資料を集めている時間もない場合、前項の情報だけあれば、建設キャリアアップシステムの登録を済ませIDと建設キャリアップカードの取得は可能です。ではその登録はどの様に行うのか?建設キャリアアップシステムでは、基本となる事業者所在情報と技能者の個人情報が必要不可欠ではありますが、社会保険情報は未加入を選択して登録が可能であるのと退職金共済情報、資格証等の情報登録は任意ですので登録は希望性となります。そのため登録内容はスカスカとなりますが申請手続きは可能であり、審査も通過しIDと建設キャリアアップカードの取得も可能です。しかし難点は現場に入場した際に元請会社や上位会社が登録内容を確認し社会保険の加入情報等が無いため指摘し現場に入場が行えない等のトラブルが生じる可能性があるので私はおススメしていません。がどうしてもの応急措置で元請・上位会社の理解が得られるならありかもしれません。トラブルが生じても私としては責任も取れないので自己判断でお願い致します。
建設キャリアアップシステム登録必要書類
建設キャリアアップシステムの登録・申請マニュアルは約380ページあるため、ご自身で登録・申請を行いたい一人親方の方は喉から手が出る程、知りたくて、知りたくて、しょうがないのが建設キャリアップシステム登録申請時に必要な書類ですよね。こちらを余すことなく解説していきます。※CCUS登録行政書士に怒られるかもしれませんが…笑
★事業者登録
事業者登録に必要な資料からご案内していきます。ここでは一般的に皆さんがお持ちであろう資料をご案内致します。一般的でない資料は証明書類見本一覧事業者編をご確認ください。証明書類見本一覧事業者編はこちら
①事業者確認書類
前項でもご案内しましたが、事業者の存在を証明する書類になります。一人親方の場合は確定申告書または開業届出書になります。こちらの資料が単純にあればいいという訳ではありません。建設キャリアアップシステムが確認するポイントである記載内容や印、規定の期限等々の規定が全て守られている場合のみ利用が可能です。規定が守られていない資料を利用し申請手続きを行うと審査不備となり、申請手続きのやり直しになりますので注意しましょう。建設キャリアアップシステムの確認しているポイントは証明書類見本一覧事業者編をご確認ください。証明書類見本一覧事業者編はこちら
②建設業許可証(取得していれば)
建設業許可を取得している一人親方の方は大変、珍しい事ではありますが、建設業許可を取得している事を証明する書類となります。建設業許可を取得している場合、国土交通省のデータベースから情報連携を行うことができるため、登録・申請手続きの一部作業を省略する事が出来ます。※建設業許可取得3か月未満の場合は、国土交通省のデータベースから情報連携が行えない場合があるので注意が必要です。
★技能者登録
続いて技能者登録に必要な資料をご案内していきます。事業者登録同様は一般的に皆さんがお持ちであろう資料をご案内致します。一般的でない資料は証明書類見本一覧技能者編をご確認ください。証明書類見本一覧技能者編はこちら
①顔写真
前項でもご案内しましたが、技能者の本人の証明する書類になります。免許証等と同様に建設キャリアップカードに掲載されますので、ヘルメットや帽子、マフラー等の着用物を外して輪郭がわかる写真を撮影する必要があります。また証明写真は10年間変更が出来ないのでご自身が気に入った写真にしましょう笑
②本人確認書類
こちらも前項でもご案内しましたが、技能者の本人を証明する書類になります。日本国籍であれば運転免許証やマイナンバーカード等、外国籍であれば在留カード等になります。注意点は氏名や現住所になります。登録申請する情報と食い違いがあると審査不備になるため登録申請情報と本人確認書類に食い違いが無い事を確認しておきましょう。
③健康保険証
健康保険証は社会保険へ適正な加入が行われているか?を確認するために必要になります。こちらは基本、誰しもが手元にある資料だと思います。注意事項としては加入団体により申請手続き時の入力方法が異なる点と保険証の一部情報にマスキング処理が必要な点になります。健康保険の入力手続きの注意事項はインターネット申請 技能者情報登録Section4 入力方法と注意点をご確認ください。インターネット申請 技能者情報登録Section4 入力方法と注意点はこちら。マスキング必要箇所は証明書類見本一覧技能者編をご確認ください。証明書類見本一覧技能者編はこちら
④年金書類
健康保険証は年金へ適正な加入が行われているか?を確認するために必要になります。年金へ加入している証明書類として年金定期便または領収済通知書等になります。注意事項としては加入団体により申請手続き時の入力方法が異なる点と保険証の一部情報にマスキング処理が必要な点になります。また年金定期便または領収済通知書を紛失している方もいると思います。余談ですが私自身、こういった資料は確認後すぐに破棄してしまうので手元にありません。仮に紛失している場合は再発行の対応が必要になるため、最寄りの年金事務所へお問い合わせを行ってみましょう。マスキング必要箇所は証明書類見本一覧技能者編をご確認ください。証明書類見本一覧技能者編はこちら
⑤労災保険特別加入
一人親方の方は事業主にあたり雇用・労働保険への加入が行えないため、労災保険の特別加入の証明が必要になります。こちらも建設現場に入場する場合、元請や上位会社から労災特別加入がないと現場に入場させて頂く事が出来ないと思うので一般的に皆さん手元にある資料だと思います。
⑥退職金共済資料(加入していれば)
建退共や中退共等の退職金共済制度に加入している場合は加入証明書が必要になります。こちらの登録あくまでも任意のため加入していれば準備が必要になります。
⑦資格証
ご自身が保有している、特別教育、技能講習、免許等の資格証になります。こちらは建設キャリアップシステム登録後の能力評価で非常に重要になるので保有している資格証も漏れなく準備を行いましょう。注意点としては現場に資格証を携帯している事から汗や洗濯等を行い氏名や資格名称等がカスレてしまったものは審査で不備になってしまうため、再発行の手続きが必要になります。
以上が一人親方の方が建設キャリアアップシステムの登録申請手続きで必要になる資料になります。
▽建設キャリアアップシステム申請手続きに関する注意点
一人親方の登録申請に必要な資料を理解して頂いたところで申請手続きに関する注意点を解説していきます。ここは間違えると建設キャリアアップシステムで審査不備が生じ、IDやカード取得が1か月以上長引くためしっかり読み込んで頂きたいと思います。
①マスキング
1つめはマスキング処理になります。建設キャリアアップシステムで利用する資料の中には事前にマスキング処理(覆い隠し)を行う必要がある資料があります。マスキング処理を1か所でも忘れてしまうと審査不備になるため申請手続きで利用する書類でマスキング処理が必要な書類については忘れずに対応を行いましょう。マスキング対応資料は数量が多いので代表例としては確定申告書や健康保険資料、年金資料になります。マスキング必要箇所は証明書類見本一覧技能者編をご確認ください。証明書類見本一覧技能者編はこちら
②ファイル形式
2つめはファイル形式になります。建設キャリアップシステムの申請手続きに利用する資料はすべて提供するファイル形式がjpegで指定が行われています。みなさんがよく利用するpdf形式で申請を行うと審査不備になるので申請手続きでアップデートして使用するファイル形式がjpegになっている事を確認しましょう。
③解像度
3つめは解像度になります。申請手続きに利用する資料はあくまでも申請手続きで入力された情報に間違いがないか確認するための根拠資料になります。そのため資料がピンボケ等で不鮮明で入力情報との確認が行えない場合、審査不備になります。そのため申請手続きで利用する資料はピンボケや影等で不鮮明とならない様に解像度の良い資料を準備しましょう。
④添付間違い
4つめは添付間違いになります。申請手続きでは多くの書類をアップデートします。そのため資料の取違いによりアップデート先を間違えてしまう場合があります。当然資料のアップデート先が間違えていれば審査不備になります。書類をアップデートする場合はアップデート場所とアップデートする書類に間違いがないかよく確認をしましょう。
⑤有効期限
5つめは有効期限になります。有効期限が切れている資料はもちろん審査で不備になります。代表的なもののみピックアップすると確定申告書、開業届出書や労災特別加入証明書、資格証等々有効期限がある資料も多いです。利用を考えている書類の有効期限はしっかり確認をしましょう。
⑥入力ミス
6つめは入力ミスです。建設キャリアアップシステムの登録申請では多くの情報の入力を手入力やプルダウン等から選択を行い、入力を行ってきます。注意事項や規定通りに入力が行えておらず1文字の入力ミスがある場合や選択ミスがある場合も審査不備になります。そのたた入力した情報に間違いがないと過信せずに、入力後は見直しをしっかり行いましょう。
⑦案内の送付先
7つめは案内の送付先の設定になります。事業者では登録責任者住所、技能者ではカード送付先住所に請求書や登録完了通知、建設キャリアアップカードの発送が行われます。よく出張先で登録を試みる方や、常駐していないオフィス等を選択することで建設キャリアアップシステムの案内が届かないという方が多いので登録責任者住所とカード送付先住所は必ず人が常駐している場所にしましょう。
以上の7点が申請手続きに関する注意点になります、内容をよく理解した上で申請手続きを行いましょう。
建設キャリアアップシステムの審査による不備発生時時の対応
ここまでの内容を熟読し登録申請手続きを行っても人間はミスを行うものなので申請で不備が生じてしまう事もあると思いますので審査不備が生じた場合の対応についても解説致します。建設キャリアアップシステムの審査不備は約1か月の審査期間経てようやく登録完了か?審査不備か?の案内が行われます。登録完了した場合はそのまま進むので良いのですが、審査不備が生じた場合は登録申請時に入力した登録メールアドレス宛に建設キャリアアップシステムから『【建設キャリアアップシステム】事業者(または技能者)情報申請内容不備のお知らせ』が届きます。お知らせの内容には申請番号、申請用ログインURL、不備項目、不備コード、訂正内容、日付の情報が表示されています。お知らせに記載のある不備箇所の補正を行ったうえで建設キャリアアップシステムへ再度申請を行う必要がります。ここで注意しなくてはいけないのは、申請不備後の再申請の時でも建設キャリアアップシステムの審査期間は約1か月かかってしまうという事です。そのため不備項目、不備内容、訂正内容をよく確認して再申請を行う必要があります。不備の項目、不備内容、訂正内容が抽象的であり具体的に内容がわからない場合は建設キャリアアップシステムのFAQ(よくあるご質問)またはお問い合わせフォームよりご質問したうえで審査不備に確実にならない様にしてから再度の申請手続きを行いましょう。建設キャリアアップシステムのFAQ(よくあるご質問)はこちら
出典:【建設キャリアアップシステム】情報申請内容不備のお知らせ|建設業振興基金
建設キャリアアップシステムへの登録料の払込
登録料の払込は事業者登録と技能者登録で発送されるタイミングが違いますので注意が必要です。事業者登録の場合は建設キャリアアップシステムの申請手続きが完了時に発送されます。技能者登録の場合は申請手続き時に発送手続きが行われます。登録料が手元に届きましたら、申請手続き対象の名称になっている事を確認し速やかにお支払い手続きを行いましょう。審査が完了しても建設キャリアップシステムにて登録料の入金確認が行えていない場合は審査が完了しないので注意が必要です。
登録完了後の事業者IDと技能者IDの関連付け
事業者登録が完了し事業者IDを取得してから技能者登録申請を行った方は登録の流れで事業者との関連付け作業を行うので必要ありませんが、事業者登録申請と技能者登録申請を同時に行った場合は双方の登録完了・事業者・技能者ID取得後に技能者情報の変更申請対応が必要です。当コラムの冒頭でもお伝えしましたが、建設キャリアアップシステムは事業者に所属する技能者として登録が行えていないと利用が行えないシステムです。そのため技能者IDで建設キャリアアップシステムへログインを行い所属事業者情報に事業者IDの登録が必要です。この作業を忘れ、建設キャリアアップシステムの利用が行えない方が非常に多いので要注意です。忘れずに対応しましょう。
建設キャリアアップシステムの現場運用へ
ようやく、建設キャリアアップシステムの現場活用を開始するための事前準備である登録申請手続きが終了しました。ここからは建設キャリアアップシステム上で現場毎に元請または上位会社から招待を受け、技能者登録を行うことで就業履歴の蓄積や建設キャリアアップシステムの登録してある情報をもとに能力評価を受ける事が可能となりましたので建設キャリアアップシステムの有効活用をして頂き賃金・待遇の向上を行うために建設キャリアアップシステムを使い倒して頂ければと思います。
ついつい忘れがちな管理者ID利用料のお支払い
建設キャリアアップシステムの登録完了を行うと、ホッと安心し、忘れてしまうのが管理者ID利用料のお支払いになります。管理者ID利用料は建設キャリアアップシステムの利用料金です。(現場利用料は除く)管理者ID利用料は登録完了後の翌月に事業者登録の登録責任者宛てに発送が行われます。こちらのお支払いを行わないと事業者IDが凍結され建設キャリアップシステムの利用が行えなくなりますので、請求書を受領したら、宛名と管理者ID利用料の請求である事を確認し速やかにお支払いをして下さい。
建設キャリアアップシステム・一人親方の代行申請を検討
ここまで長々と一人親方の建設キャリアアップシステムの登録申請手続きのポイントを解説しましたが、ここだけの説明ではすべてが網羅されていないため、入力を進めている中でわからない部分はやはりインターネット申請ガイダンスを閲覧して頂く事が必要です。一人親方の方は、日中は現場、帰宅後は事務作業等でお休みなく昼夜問わず働いている事と思います。そのため一回だけの建設キャリアアップシステムへの登録のために日中現場を空けたり、たまの休日を返上やお疲れのところ夜な夜な対応したりせずに費用はかかりますが代行申請業者に依頼を行うことで、お休みをとってご家族と過ごしたり、現場にて生産性のある事に時間を有効活用して頂けばと個人的には思っています。
建設キャリアアップシステム(CCUS)代行サービス
株式会社FIRSTでは日々現場の最善性で多忙を極めている建設事業主さまのために建設キャリアアップシステムの導入・運用サポートを唯一専門で行わせて頂いております。建設業界の労働上限規制により「業務の質」の改善が求められていると思います。社長や技術者や技能者の大切な時間がお金を生まない業務に奪われていませんか?お金を生み出す業務に集中て頂くために株式会社FIRSTが提供する、「建設キャリアアップシステムの導入・運用サポート」をご検討頂けると幸いです。
株式会社FIRSTの代行サービスについて知りたい方はこちら
まとめ
今回は、ご自身のちからで建設キャリアップシステムへの登録申請を行いたいという一人親方の方のために建設キャリアアップシステム一人親方のため登録申請のポイントについて詳しく解説してきました。このコラムが一人でも多くの一人親方の方のお役にあてる事を祈念しております。