2024.02.17
元請会社向け
運用実績
大手ハウスメーカーが導入:CCUS現場ID登録数の急速な大幅増加

建設業界の賃金・待遇と労働環境の改善、建設キャリアアップシステム(CCUS)の活用によって着実に進呈しています。最新の運営状況によると、1月の現場ID登録数は前月比でなんと『3倍以上に増加』、建設業界におけるCCUS活用に動きが活発化しています。このコラムでは、CCUSの現場ID数の急増について焦点を当てます。
現場ID登録数の顕著な増加
1月のCCUS現場ID登録数は、運用開始後初めて大台に乗る1万3,392件に達しました。前月の3,939件と比較して実に約3.5倍の増加を見せました。この驚異的な増加は何故?おきたのでしょうか?

建設業振興基金 建設キャリアアップシステムの運営状況について(2024年2月) 出典
CCUS現場運用の課題
建設キャリアアップシステム(CCUS)は従来、公共工事や商業建築の大型案件で主に利用が行われていました。それは何故か?大型案件だと現場環境や管理体制、予算面から見てCCUSの就業履歴環境整備が行いやすい事があげられます。そのため公共工事や商業建築の中・小型案件や短工期の案件、現場事務所の整備が難しい道路や山間部、現場管理者が常駐しない住宅系の案件での建設キャリアアップシステム利用は難しいという課題がありました。
新たなサービスの提供
そこで建設業振興基金が23年10月から現場でのCCUS就業履歴環境の整備が不要な電話発信によって安価に就業履歴を蓄積できるコムテックスの入退場管理システム「キャリアリンク」提供するなど、元請けの規模や現場の場所、工事の種類にかかわらず、就業履歴を蓄積しやすい環境を23年度に整備を行いました。これにより場所や現場規模に問わられる事無なく、建設キャリアアップシステム(CCUS)の現場運用が行える環境が整いました。
未開拓領域の業者の利用開始
建設業振興基金の取組の結果、大手住宅メーカーの1社がこの度、建設キャリアアップシステム(CCUS)現場登録に動き出しました。大手住宅メーカーの1社が現場運用を開始しただけで1月のCCUS現場ID登録数が1万件を大きく超える要因となりました。住宅メーカーの動きがCCUS普及・促進にとって大きな影響を与えることを改めて認識しました。
技能者と事業者の成長
この現場IDの大幅な増加は、技能者の就業履歴がより多くの現場で就業履歴の蓄積出来る環境整備が行われたことを意味します。また、1月末の技能者登録数は136万2,920人に達し、前月末から1万6,280人増加しました。事業者数も2,578者増の25万2851者となり、CCUSの普及が業界全体の成長を促しています。

建設業振興基金 建設キャリアアップシステムの運営状況について(2024年2月) 出典
結び
CCUSの急速な展開と現場ID登録数の大幅増加は、建設業界の賃金・待遇と労働環境の改善がスピードアップした事が確認出来ました。このシステムがもたらす技能者と事業者の利益は計り知れず、一日も早く業界の課題が解決する事を期待さしています。
本日は『大手ハウスメーカーが導入:CCUS現場ID登録数の急速な大幅増加』についてお話させて頂きました。最後までご一読頂きありがとうございました。株式会社FIRSTは最新の情報やトピックを中心に、建設事業者さま、建設技能者さまのためのお役立ち情報を定期的にお届けしています。建設キャリアアップシステムの導入・運用についてのお悩みや課題がある場合は、電話またはLINE、問合せフォームからご相談ください。